天皇、皇后両陛下が、きょう27日からサイパン島を訪問される。米軍がサイパン島への上陸作戦を開始したのは、1944年だから、天皇陛下は当時10歳。戦後60年の節目に、海外の戦地を訪問される感慨はひとしおのことと推察する。
即位10年の会見で、「享受している平和と繁栄は、多くの犠牲の上に築かれたものであることを心しないといけないと思います」と語られたお言葉に、平和ボケした自分を恥ずかしく思ったことをおぼえている。アメリカも現地もこのご訪問を歓迎しているとのニュースは嬉しいが、テレビの映像をみて残念だったことが一つある。

この写真は、私が今年の1月にサイパンを訪れた際、撮ったもの。日本軍の最後の司令部が置かれた所に残っている錆び付いた大砲が、戦争の残酷さや悲惨さを物語っている。戦争体験が無く育った私でも、平和享受の有難みと不戦の大切さを実感した。
その大切な遺産に白いペンキを塗るなんて、なんと愚かな所作かとショックだった。陛下のご訪問の心中を慮ると、ありのままの状態でお見せすべきではないのだろうか。戦争の悲惨さを隠蔽する意図でないにしても、上塗りする必要性がどこにあるのかと、女房と二人で憤慨した。皆さんに、塗り変わる前の様子をご記憶願いたいと、敢えてご紹介した。
即位10年の会見で、「享受している平和と繁栄は、多くの犠牲の上に築かれたものであることを心しないといけないと思います」と語られたお言葉に、平和ボケした自分を恥ずかしく思ったことをおぼえている。アメリカも現地もこのご訪問を歓迎しているとのニュースは嬉しいが、テレビの映像をみて残念だったことが一つある。

この写真は、私が今年の1月にサイパンを訪れた際、撮ったもの。日本軍の最後の司令部が置かれた所に残っている錆び付いた大砲が、戦争の残酷さや悲惨さを物語っている。戦争体験が無く育った私でも、平和享受の有難みと不戦の大切さを実感した。
