プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

◇2004年久米島マラソン

2004-10-28 10:08:04 | スポーツ
EPSN0002 2004年10月24日。久米島マラソンに参加した。台風23号の通過と24号接近の谷間で、開催すら危ぶまれたが、幸運にも無事挙行された。
 スタート時は曇天で今にも雨が降り出しそうだったが、途中から、南国特有の陽光が降りそそぎ気温も上昇。また、海岸線の風はかなり強く、向かい風の中を前傾姿勢を強いられ、けっこうタフなレースになった。先の台風で大打撃を受けた車えびの養殖場や損壊した道路を迂回しながらのコース設定に、毎年、台風の通過ルートになる沖縄の人たちのたくましさを感じた。

 結果は、予想通り、36キロ地点で、足がぱったり止まり、あとは歩いたり走ったりで何とかゴールに辿りついた。タイムは、過去15回のレース中でもワースト4の5時間9分11秒だった。2年前の大病以来、まだ一度も満足出来るレースがなく、二度と元の身体に戻れないのかと焦る。とりわけ、私が半強制的に走るように勧めた女房が、こともあろうにハーフの年齢別で優勝した。

 11月7日には「大阪淀川市民マラソン」を二人一緒にハーフにエントリーしており、意地に掛けても負けられないと思っている。いつの間にか、リード役からライバル関係になって来たことを喜んだり、ねたましく思ったり、我ながら勝手なものだと自嘲気味だ。ランニングとは、練習の成果が正直に成績にあらわれる競技であることを再認識させられた大会だった。


◇健康ランニング大会

2004-10-11 17:23:46 | スポーツ
 10月11日は「体育の日」。1964年に東京オリンピックが開催されて今年で40年。記念イベントが全国各地で催された。私達夫婦も第14回金沢市民スポーツレクレーションまつり「健康ランニング大会」に初めて参加した。

 この大会は、順位を競うものではなく、自分が設定した目標時間をマイペースで完走する、いわば自己チャレンジレース。 これからのマラソンシーズンに向けて、夏場のトレーニング成果を検証する良いチャンスとばかり、「3時間走」(妻は2時間走)にエントリーした。 9月中旬から10月上旬まで、体調不良で3週間のブランクがあったのに、夏場の貯金があるから大丈夫とタカをくくったツケが出てしまった。長距離はそんなに甘くないことを思い知らされた。

 結果は、惨憺たるもので、2時間30分を過ぎる頃からふくらはぎが痙攣し、最後の10分間は歩き出す始末。距離的にも、24.5kmで、この日の目標(25.0以上28km)に及ばなかった。最高齢84歳の男性が2時間走を、69歳の男性が4時間走を完走したのには、脱帽。 会社の先輩で75歳になったY氏が、同じ3時間走で一緒になり、途中まで並走したがその差はじりじり開く一方だった。「練習をさぼると、必ずツケが来るよ」と、先輩のキツーイひと言。反省点ばかりが目立った体育の日だった。


☆法師温泉

2004-10-06 15:03:53 | 旅行記
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 日本秘湯を守る会でも名高い法師温泉「長寿館」。旧三国街道沿いにある一軒宿で、本館は江戸時代の旅籠の面影を残す。古くから数多くの文人墨客が訪れる名湯だ。与謝野晶子や若山牧水、川端康成、直木三十五、内村直也、中西悟堂等々、いずれもその道の大家が、口を揃えて評価するのは、鹿鳴館風の異色の建物「法師乃湯」。
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法師乃湯を一躍、全国版に押し上げたのは国鉄(現JR)のフルムーン旅行のポスター。上原謙と高峰三枝子が仲良く湯船に浸かっているシーンをご記憶の方も多いだろう。浴槽の底からお湯が沸きあがってくるのを身体で感じながら、川のせせらぎと風木の音を、丸木を枕に湯に浸かっていると、詩人になったような気分になるから不思議だ。

女房と二人で作った下手な一句を。

「風までも 声をひそめる 法師乃湯」(作chosan)  
「川音を 丸木まくらに 法師乃湯」(作shizue)

 


☆尾瀬の草紅葉

2004-10-06 11:05:10 | 旅行記
EPSN0107 今夏の猛暑の影響は、尾瀬にも及んでいた。例年より遅めとの予報通り、足元から燃え上がるような草紅葉には出会えなかった。だが、台風21号が通過した直後だったので、至仏山や燧ヶ岳の稜線が湿原から際立って青空にくっきりと浮かび上がっていた。

 2004年10月2日、JR上毛高原駅に集合した一行7人は、鳩待峠までタクシーで移動し、尾瀬ヶ原の「竜宮小屋」へ。ここで一泊し、翌日は富士見峠からあやめ平を抜けて鳩待峠に戻り、戸倉温泉でもう一泊し疲れを癒す、二泊三日のコースだった。木道の両側に広がる樹林を見ながら歩を進めると、緑の木々の間に真っ赤に燃えるナナカマドがひときわ目を引いた。尾瀬ヶ原は黄葉に早いせいか、人影もまばらで、その分よけいに湿原の広大さを印象付けた。水芭蕉の最盛期に訪れた時には、人の多さに辟易したものだが、今回は負け惜しみではなく、時期はずれがかえって有難かった。
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 二日目は、あいにく雨の中の行軍になり、浮き石に足をとられるシーンもたびたび。途中、富士見小屋で早めの昼食をとった。おにぎりとけんちん汁は冷え切った体を芯から温めてくれたし、小屋のおかみさんがサービスに出してくれたカボチャの煮物と漬物の味も格別だった。好意に感謝しながら、悪天候のなかを全員無事、下山した。、