プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

◇第21回金沢ロードレース大会

2005-03-21 09:47:26 | スポーツ
 2005年3月20日。ゲストランナーに、アテネ五輪女子マラソン7位入賞の坂本直子を迎えて、第21回金沢ロードレース大会が開催された。晴天で午前8時の気温8度、湿度52%と、この時期の気象条件としては最高。起伏が殆ど無く平坦なコースは記録更新を狙うランナーにはかっこうの舞台だ。

 が、あいにく風が強く、花粉の飛散条件もそろってしまった。前日、花粉症用のサングラスを買い込んだが、なんのことはない。常用している物と大差なかった。苦しいときのナントやらで、せっかく買ったのだからと着用したが、13キロから数キロは完全な向かい風にあおられ、嫌と言うほど花粉を吸い込んでしまい、レース後は目をあけられない程の痛さ。夜はティッシュペーパーを手放せず、悶々とした一夜を過ごした。

 一方、タイムの方は「1時間59分37秒」と目標タイムをはるかに上回った。この2年間、2時間10分前後と低迷し、「もう2時間をきることは出来ない」と、半ば諦めかけていただけに嬉しかった。これで、1時間50分台への復活が僅かながら見えてきた思いだ。女房も10キロの部で久々に61分台で走り、二人揃って復活の手ごたえを感じた大会になった。

 女房は「淡路島のきついコースを走った後だから楽だったのかも、、、」と言ったが、花粉の攻撃から一刻も早く逃れたいとの必死な思いがゴールタイムをはやめたのだと信じて疑わない。それともう一つ、関西の友人から贈られた「いかなごの釘煮」を具にした握り飯がスタミナ維持に役立ったことを忘れてはならない。


●メディアの威力

2005-03-15 11:34:00 | 日記・エッセイ・コラム
 「焦土作戦」「ポイズンピル」「ホワイト・ナイト」「クラウンジュエル」等々、連日耳慣れないM&A用語が登場する。他にも将来のターゲットを意味する「眠れる美女」や、「ピープルピル」といった物騒な用語も。その数30以上あるとか。

 M&Aは資本主義社会の宿命だが、かつてのように水面下で画策するのではなく、表面化し堂々と渡り合っているのがIT時代を象徴しているようで興味深い。同時に、IT時代におけるメディアのあり方が問われていることも事実だ。マスメディアのあり方に対する批判は以前からもあった。オピニオン・リーダー層やマスコミが世論形成するけん引役である以上、その果たす役割はある意味においては脅威だ。一方、ITの申し子のようなblogでは、アミーバ状に飛び交うバイアスのかからない情報を通じて、自分の意見を形成するようになるとの考えもある程度理解できる。

 しかしながら、フジとライブドア問題の根底には、メディアに対するビジョンのちがいがあるのだろうか?それとも、同床異夢なのだろうか?ITの概念を曖昧なままに、都合よく使用している気がしてならない。ITの代表格のインターネットはあくまでも情報収集ツールであって、その情報を解析・加工し新たな価値を創造するのは、それを操作するエンドユーザーだ。エンドユーザーが自己の価値観を確立するためには、一番基礎になる知性を磨く学習以外にない筈。両者間の問題を単なる企業買収劇とせず、現代社会の経済構造やメディアのあり方について、真剣に考える機会にすべきなのではないだろうか。


●伊東は温泉と文学の町

2005-03-14 10:17:16 | 日記・エッセイ・コラム
EPSN00192005年3月9日。伊豆ぶらり旅の二日目の宿は伊東温泉。熱海の名前の前にいささか陰が薄い感じだが、伊豆の名湯として定評がある温泉だ。意外と知られていないのが、文学の町ということだ。市内を流れる松川遊歩道に沿って、木下杢太郎をはじめ伊東にゆかりのある文人達の碑が建っている。なぜか、我が金沢が生んだ文豪室生犀星の碑もあった。

 写真は、松川遊歩道沿いにある木造三階建ての建物(いなば館)で、古きよき時代を感じさせる風格が漂う。前を流れる松川で遊ぶ鯉や鴨と古色然とした町並みが妙な郷愁を誘う。風景に見とれていて(決して被写体ではない)、カメラを落としてしまい故障したようで、画面に光の筋が入ってくる。この生来の粗忽さはいつまでたっても治らないようだ。

 翌朝、もう一度、立派な建物を見たくて女房と松川遊歩道を海辺までジョギング。と言えば聞こえが良いが、前日予約しておいた店で干物を買い込むのが真の目的だった。店先の七輪でししゃもをご馳走になったあと宿に戻り、朝風呂で手足を伸ばし、朝食。まさに伊東温泉は、好奇心と食欲そしてお湯の欲求すべてを満たすのんびり旅のフィナーレにふさわしかった。


●河津桜まつり

2005-03-11 10:49:16 | 日記・エッセイ・コラム
EPSN00112005年3月8日から10日まで、河津桜見物をかねて伊豆半島ぶらり旅に出た。今回は、東伊豆を巡るのがメインだったが、見所が多いので初日の宿(今井浜海岸)だけ確保し、あとは足が向くまま気が向くままののんびり旅。ガイドブックを携えての夫婦の珍道中は、景色半分・グルメ半分に温泉まで欲張るわがままさ。

 河津桜祭りも閉幕間近(3月10日まで)とあって、平日というのに大勢の見物客で賑わっていた。ピーク時の色鮮やかさは薄れていたが、ソメイヨシノと異なり濃いピンク色が伊豆の青空に似合う。河津川沿いの遊歩道を桜と土産物屋を交互に見ながら天城方面へ。途中、瀟洒な建物につられて横道へ入ると「踊り子会館」だった。

 立ち寄り湯の湯上りのビールはひと味違う。桜並木と菜の花畑が続く土手をほろ酔い気分で歩を進めると、カーネーション栽培の温室棟に行き当たった。伊豆は一年中花のオンパレードだというのを実感する。作業する人に話しかける女房を横目に、私は横手の畑にたわわに実る甘夏の木を物欲しげにジロジロ。「持ってっていいよ!」との声に、シメシメ。とりたての甘夏はジューシーで最高!!伊豆の温暖な気候と人の温かさに触れ、感謝しつつ伊豆急で伊東に向かった。
 フィナーレを 告げる河津の 花の舞い(shizue)
 風呂酒や 河津桜の 花の宴(chosan)


●珍現象(雪のいたずら?)

2005-03-06 09:42:28 | 日記・エッセイ・コラム
EPSN00042005年3月2日朝、窓を開けた妻が「ちょっと、ちょっと見て!」とすっとんきょうな声をあげた。自宅裏の駐車場に雪が花模様を描いていた。いつも見慣れた雪景色とは全く異なった風情だ。道路には積雪は無く、ごく限られたスペースに自然が演出した造形美のようだ。二人であれこれ原因を思索するがいずれも当て推量でしかなかった。

 常識では計り知れない事象が起きても、専門家の説明を聞くと半信半疑ながらにでも納得させられるものだが、不幸なことに今回の珍現象を目撃したのは我々夫婦二人きりだった。朝食をとりながら、「面白いね」「不思議だな」と、平和な老夫婦の凡人閑話で終始した。春を待ちわびる雪のいたずらとしておく方が夢があって楽しいと考えることにした。