プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★迷走内閣・混迷列島

2008-11-29 11:09:04 | 日記・エッセイ・コラム

 28日の麻生・小沢党首討論は、期待はずれに終わった。 

 麻生総理が、「政局より政策」を優先し、「迅速性を重視」するとし、追加経済対策を発表したのは10月30日だ。すでに1か月経っているのに、2次補正予算案を来年に持ち越す論理は通用する筈もない。

 総理は、解散・総選挙を一つの手段だったと認めた上で、「100年に1度の金融災害というほどの大きな問題が起き、政治空白を作れなかった。」と弁明した。正直なところかも知れない。ならば、過去2年間で3回も自民党総裁選をした政治空白は、単なるご都合主義と言わざるを得ない。

 アメリカのプライム・ローン問題は、今年になって発生したものではない。先の政権時代に今日の事態を予期し、対策を講じなかったからではないのか。現中川財務相は、就任当時、「日本の金融システムは手堅いので、影響は小さい」と胸を張ったはず。

 身内の総裁を選ぶことに血眼になり、国政を疎んじたツケが今の混迷を招いたもの。しかも、その自民党の議員で結成した“有志の会”が、「今国会中に2次補正案を提出するよう求める」という。後手後手の茶番劇が、今の自民党の迷走振りを如実に示しているが、迷惑するのは我々国民で、政権政党の責任は極めて重い。


★総理の品格

2008-11-27 10:46:12 | 日記・エッセイ・コラム

 何かと問題発言が多い麻生l総理。自由奔放な性格は結構だが、トップとしての発言となると、別次元で評価されるのは当然のこと。本音であれ、失言・暴言が度重なると、政治家としての資質や品格を疑ってしまう。

 20日に開かれた経済財政諮問会議で 同窓会に出席した時の様子に触れ、「学生時代は元気だったが、今は自分の方がはるかに医療費がかかっていない。それは毎朝散歩などをしているからだ」と述べた。議題が、社会保障費の抑制や効率化なので、病気の予防効果を強調するには至極当然の話だ。

 これで止めていれば何の問題にもならないのだが、「医者にやたらにかかっている者がいる。たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金を何で私が払うんだ」と続く発言は、社会保障制度の根幹に関わるだけに看過できない。

 ラジオ体操やウォーキング、或いは、ジム通いをする等、健康管理のために自己投資している人達は数多い。我が身に置き換えても、社会保険料額は、夫婦二人の年間医療費の数倍だし、介護保険料が来年度からまた値上げされるのを不合理だと感じることもある。

 しかし、社会保障制度の仕組みとして、「保険料は税金」と割り切って支払っているものだ。万が一、総理に「事実を語っていけないのか」との思いがあるのだとしたら、即刻、その座から退いてもらわないと、この国の構造は根底から瓦解する。


★2008年ランニング総括

2008-11-26 09:57:17 | 日記・エッセイ・コラム

 去年に引き続き、早々に今年のレース予定を終えてしまった。去年は7レース、今年はそれを下回る6レース。この2年間、満足なシーズンを送れない。無理が利かない身体になったのは確かだが、何事に対してもひたむきさが失せたことが最大の原因のように思える。この仮説にたって、過去のデータを整理してみた。

 1998年3月22日、「なかじま万葉の里マラソン」で10㎞を走ったのが最初のレースだった。ジョギングを始めて半年余りで、自信が無かったが、鬼コーチ(?)に無理やりエントリーさせられた。タイムは、60分00秒ジャスト。ゴール後、体育館でぶっ倒れているのを友人の奥さんが探し当ててくれたのを忘れようがない。心底、走るのを辛いと感じたが、なぜかトレーニングは止めなかった。

 2レース目の5月に53分46秒を出し、3レース目の8月には50分48秒まで記録が伸びた。少しずつレースに対する楽しさが増した。2年目には48~49分台で安定し、4月に初ハーフで1時間58分15秒を記録した時、思いはフルマラソンへと膨らんでいった。

 わずか2年前までは、マラソンは遠い世界で特別な人たちのスポーツだと信じていた自分がその舞台に挑戦すると思うだけで心が躍った。2000年に大阪へ転じたのを契機に、マラソン大会出場と趣味の旅行を兼ねた楽しみ方が生活の基盤になった。

 わずか10年間の走歴だが、出場したレースが多い年はそれなりの成績をあげている。レースがモチベーション維持に如何に役立っているかを痛感する。5歳単位で老化が進むと変に感心しているが、好調時のイメージを大切にし、来季に向けて備えたい。


★KY学

2008-11-22 10:00:26 | 日記・エッセイ・コラム

 ”KY”を「気がめない」と読んだのは、一昔前の話。

 「字がめない」は、麻生総理を語る際の常識。「医者には常識欠落者が多い」との暴言は、非常識総理の常識。幼稚園児を持つ母親を前にして、「預ける側の親に責任がある」と、喧嘩を売るような挨拶まで飛び出した。「”情がめない”あんたには言われたくない」と言いたくなる。

 さて、「の安い今、政株を売るのはアホ」(価がめない)発言は、暴言・失言ではなく、政策音痴の部類で致命的だ。政府所有株の放出は10年度以降だから、今の時点で言及する必要はないから、別の思惑が働いているとしか思えない。

 麻生総理は、郵政民営化担当の総務大臣だった。小泉改革の本丸と位置づけ、選挙を圧勝した経緯があるのに、後継の安倍・福田・麻生政権下では、民営化に反対した議員が次々に復権を果たした。中には大臣に起用された女性議員もいる。次期選挙を睨んでの「株価発言」だとしたら、、、、こわいお方だ。

 この3年間で3回の自民党総裁選挙が行われた。その都度、ベスト・チョイスの総理が誕生したにも拘わらず、何故、安倍・福田と早期退陣したのか。それはとりもなおさず、自民党に政権担当能力が無いことを証明したに過ぎない。現在の総理の迷走振りは、自公連立政権自体の迷走を象徴している。やはり、”KY”とは、「国民の持ちがめない」と解釈すべきか。


★「犯罪白書」にみる世相

2008-11-19 09:57:06 | 日記・エッセイ・コラム

 法務省が出した2008年版「犯罪白書」の内容は、日本が抱える根本的な課題をデータで浮き彫りにした形だ。前年度と構成を変え、第二部に「高齢犯罪者の実態と処遇」と題した特集が組まれている。

 平成14年をピークに、一般刑法犯が減少傾向に転じたのに反し、高齢者の犯罪が急増している。高齢者の受刑者数が、高齢人口の増加率をはるかに凌ぐ勢いだ。さすがに凶悪犯罪は少なく、窃盗・横領が圧倒的だが、反面、生活苦から犯罪に及んでいるともいえる。

 しかも、再犯率が極めて高い点に注目すべきだ。また、受刑歴がある犯罪者の家族との同居状況をみると、単身者が8割近くを占めている。医療や介護を必要とする受刑者も多いと分析している。

 一口に言えば、社会的弱者としての高齢者が行き場を失って、犯罪を犯し刑務所にお世話になる図式がまざまざと伝わってくる。言うまでもなく、刑務所は矯正施設であって福祉施設ではない。生活給付金や高速道路料金値下げなどという低次元な発想を捨て、真剣に対策を講じない限り、”団塊の世代”が高齢期を迎える頃には、犯罪大国になることは目に見えていると思うのだが。