★都知事の身勝手

　小池東京都知事が、待ったをかけた築地市場の移転問題。豊洲市場のオープン日まで、２カ月と迫っていたので、当然のことながら、色々な方面に波紋を巻き起こしている。

　過去の経緯を振り返ると、昭和10年に開場した築地市場は、取扱量や車両の増大に伴い、何度も機能分散や施設整備計画をおこなった。

　しかし、業界６団体の利害が相反して、意見が一致せず、長年の紆余曲折を経て、平成11年、ようやく移転整備することで意見集約を行い、平成13年、第7次整備計画で豊洲への移転が決定した。

　その後、土壌汚染や店舗狭隘問題等で、たびたび、延期されたが、何とかクリアし、15年を経て、今年11月7日のオープンにこぎ着けた。

　延期すると、１日７００万円の維持費だけでなく、レンタル業者や特注の大型冷凍庫の納品業者等が、納品できず、他の仕事に支障をきたしたり、築地市場の後利用計画にも影響する。

　前知事の「迎賓館新設」構想とは違い、妥協の産物であれ、悩み多い議論を重ねた末の結論を否定することは、横暴で身勝手だ。

　一つの問題を解決すれば、その時から、新たな問題が発生するのは世の常で、今後の展開を注目したい。

　

★日本再建の道筋（完）：官より民

　日本再建の道筋は、2020年の東京オリンピックが最大のチャンス。ところが、新国立競技場とエンブレムを白紙撤回したことで、海外の主要メディアが、一斉に、「失態」、「ぶざまな不祥事」......

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