石川県が地域ブランドとして開発し、2007年に品種登録された高級ブドウ「ルビー・ロマン」。
粒が大きく、果汁糖度が高いのが特徴で、5段階評価の出荷基準で、最上級とされるプレミアムは、「一房約700g以上で、一粒当たり約30g以上」と決められている。
今年の初セリで、最高値を付けたものは、「一房55万円」で、一粒当たり18,000円だった。県は、首都圏での販売戦略を総括する「ブランド食材プロジューサー」を配置する熱の入れようだ。
一方、安倍総理が、パリの日本大使公邸で「和食」を売り込むレセプションに使用した和牛は、「100g6,000~7,000円」。オセアニア外遊中に食した「NZL牛や豪州牛」の味とコスト・パフォーマンスをどう感じたのだろうか?
いずれも、私には無縁な贅沢品だが、「一体、どんな人が買うのか?」と、「最少幸福時代」を象徴するような愚かなエピソードに、あきれている。国内全体に、バブリー思想がまん延し始めた気がしてならない。