警視庁鑑識課に勤める原麻希は、
ある日、子供を預かったという誘拐犯からの電話を受ける。
犯人の指示のもと、箱根の芦ノ湖畔へと向かった麻希だが、
そこには同じく息子を誘拐されたかつての上司、
戸倉加奈子の姿があった。
殺人現場に届く「アゲハ」からのメッセージの意味は?
誘拐は、麻希と加奈子の運命を変えた
八年前の事件が関係しているのか—!?
女性秘匿捜査官・原麻希が社会の闇に挑む、
長編警察ミステリー。
久々に小説を読んだよ~(笑)
ちょっと読書熱が戻って来た。
私的には結構面白く読めたかな。
秘匿捜査官って程ではなかったけど(‐∀‐;)
でも面白かった。
警察組織に対する不信感を抱く
麻希たちの気持ちがよく分かる。
読んでいても胸糞悪い(-_-;)
実際の組織にいないことを願うばかりです。
・・・いるだろうけど。
第6話
『私を殺して! ・・・承知しました』
結は彼氏の家。
またやっちゃったようだ。
家に帰宅すると玄関に三田がいてビックリ。
祖父が来てると言われる。
リビングに入ると祖父が弟たちと向き合って座ってた。
うちの養子になれと言われる。
お前たちの将来のためにはそれが一番いいと。
反発する子供たち。
そこにうららまで登場し義之と言い合いに。
無理矢理義之を引っ張って連れて帰るうらら。
今度は兄弟が揉める。
恵一に会いに行くしかないと言う翔たちに、
父親を許せない結は未だ反発。
希衣が三田に喧嘩を止めてとお願いすると、
静かになる結と翔。
「時間ですので失礼します。」
帰る準備をしている三田にどうしたらいいか聞く結たち。
三田の意見を聞きたいらしい。
「たとえ、どんなことがあっても・・・
私はご家族の問題に意見を言う気はありません。」
翌朝、慌てて学校に行こうとする結に、
髪を結んでと頼む希衣。
時間がないから三田にやってもらうようにと。
結がいなくなってから、翔が三田に頼みごと。
会社で元カノと名取が一緒にいるところを見た恵一は、
隠れて話を聞く。
その後、恵一は他の社員に遊びだと話してる
名取に対し向かって行った。
元カノを不幸にすることだけは許さないと。
何言ってるんだと言い、
行こうとする名取を引き止める恵一。
しかし逆に突き飛ばさる。
「あんたには言われたくないんだよ。」
モデルハウスの仕事中の合間に、
元カノに電話するも着信拒否。
そこに三田が現れた。
「あの・・・どうしたんですか? 三田さん。」
「翔さんに『お父さんに会いに行って養子の件、
一体どうするつもりなのか確かめて来てよ。
お姉ちゃんには内緒でさ』と言われましたので。
希衣さんは『おじいちゃんの養子になるのはイヤ。
早くここにお父さんの石を入れて』とおっしゃってました。
海斗さんは『早くなんとかしないと、
またうららが余計なことして面倒なことになるよ』
とおっしゃってました。」
そこへ転んでうららが登場。
3人でお茶。
うららがひとりで熱く語り、恵一は後ろ向き発言。
恵一は三田に向かって言った。
「それにまだ彼女のことが忘れられないんです。
彼女が好きなんです。
それなのに父親として、
子供たちをちゃんと育てますっていうのは
なんか違う気がするし。
もう嘘はつきたくないんです。
自分にも子供たちにも。」
うららが時間だと言って帰って行く。
「そうお伝えすればよろしいですか?
翔さんたちに。」
恵一が言ったことを復唱する三田。
勘弁して下さいと恵一。
しかしなんて伝えてもらっていいか分からず、
取り敢えず何も言わなくていいと言う。
彼氏に養子の話を相談する結。
相変わらずヘビーだねと言われる。
そこへうららが来て、義之と話をするよう言われる。
義之と対面する結。
お前が兄弟たちを説得しろと、
そうすればあいつらもついて来るはずたと言われる。
「余計なこと言わないでよ、お父さん!
今日だってデートだったのに
無理に来てくれたんだからね。」
「ちょっと、うららちゃん!」
「結、お前一体何を考えてるんだ?
こんな大変な時に不純異性交遊などして!」
「変な言い方しないでくれる?
私は真剣に付き合ってるんだからね、彼と!!」
「それはどういうことだ?
お前、まさか妊娠などしてないだろうな?」
「やめてよ、お父さん。
結ちゃんがそんなことする訳ないでしょ。」
「私は一生おじいちゃんの世話にはならないから!」
「なんだと!?」
「ほら、結ちゃんも落ち着いて。」
「俺はお前たちが凪子の子供だから
幸せになってもらいたいと思ってるんだ!
それのどこが不満だ!?」
「じゃあ、おじいちゃんはお母さんを愛してた?」
「何を言ってんだ! 当たり前だろうが!」
「じゃあなんでいつもお母さん、グチグチ言ってた訳?
おじちゃんはなんでもかんでも決めつけて、
昔から家族のやることに文句ばっかり言うって。」
「嘘・・・そんなこと言ってたの? お姉ちゃん。」
「お母さん言ってたよ。
おじいちゃんの周りの人はみんな苦労する。
おばあちゃんが死んだのだって、
ホントはおじいちゃんのせいだって。」
「うるさい!!」
「おじいちゃんの大切な人は、
みんな死んじゃうんじゃないの?」
結を引っ叩く義之。
出て行った結を追いかけるうらら。
「ごめんね、こんなことになって。
でもお父さんのことは私がなんとかするからさ。」
「お願いだから余計なことしないで!!
いい加減気づいたら?
みんな迷惑してるの!
うららちゃんが何かしようとするとロクなことないって。
もうほっといてよ!!
おじいちゃんも、うららちゃんも。」
結が帰宅すると、兄弟たちが三田さんとコソコソ。
聞いても答えないから三田に説明するよう言う。
「申し訳ありませんが、
『お姉ちゃんには内緒』と言われましたので。」
結が何もしないから三田に頼んで
お父さんが何考えてるのか
聞いてきてもらっただけと海斗。
三田は恵一の言葉をそのまま伝える。
弟達からはどうするんだと詰め寄られ、
勝手にすればいいと怒りながら言う結。
「あんたたちが養子になろうが、私には関係ないの!」
また兄弟喧嘩勃発。
部屋から出て行く結に三田が食事は?と。
それよりあいつら黙らせてと頼まれ、
ホントに黙らせようとする三田にやめてと結。
学校でうららに会うが目を逸らす結。
写真部の部室にいると彼氏が入って来た。
あんな家帰りたくないと言う彼氏に、
2人でどっか遠くに行かないかと誘う結。
「私もこのごろ、家族の顔を見るたびに、
1分1秒でも早くあんな家から出て行きたいと思うんです。
好きな人とだったらどこだっていいし。
死ぬまで一緒にいませんか? 2人で。」
「うん・・・そうだな。」
「じゃあ、帰って荷物取って来ます。」
荷物をまとめて外に出ると三田が。
「お出掛けですか。」
「私、出て行くから、この家。
もう誰にも干渉されずに、
好きな人とだけ一緒にいたいの。
それに弟たちには私なんかいなくても、
三田さんがいれば困らないと思うし。」
「いってらっしゃいませ。」
待ち合わせ場所でいくら待っても彼氏は来ず・・・
家ではみんなが夕食。
「ねえ、三田さん。
お姉ちゃんまだかな?
髪の毛結んで欲しいんだけど。」
「この家を出て行くとおっしゃってました。」
どうする?と言う希衣と海斗に、
ほっとけと翔。
恵一はまた元カノを待ち伏せ。
「名取くんと付き合うのはやめた方がいい。
この前、話してるのを聞いたんだ。
君と真剣に付き合う気なんて全くないって。」
「いい加減にして下さい。
私の好きだった課長は
一体どこに行っちゃったんですか?」
去って行く元カノ。
そこへ子供たちがやって来て、
結を一緒に捜すことに。
部室へやって来た結。
中で彼氏と女子が話をしていた。
「嘘!? 駆け落ち?」
「ホント、分かって欲しいよな。
そんなこと出来る訳ないってさ。
俺、もう大学の推薦決まってんだよ。
阿須田この頃ちょっと危ないしさ。
付き合ってみるとなんか真面目過ぎるっていうか。」
「だったら私と付き合えばいいのに。」
「じゃあさ、今日家来る?」
部室に乗り込む結。
「先輩だけは信じてたのに・・・
私のこと本当に愛してくれてると思ってたのに。
これじゃあ父親と同じじゃないですか!!」
「違うんだ。」
「触んないで!」
部室を飛び出し川を見つめる結。
「お母さんもこんな気持ちだったの?
お父さんに裏切られた時。」
川に飛び込もうとする結をうららが止めた。
勝手につけて来てたらしい。
うららが結を家まで送って来た。
他のみんなは結を捜しに行ったまま。
結の部屋に洗濯物を持って来た三田に、
自分を殺してと頼む結。
鋏を振り上げて襲って来る三田に、
やっぱり怖くてやめてと結。
「承知しました。」
しかし、また下に下りて来て三田に頼む。
「さっきはいきなりでビックリしただけだから。
もうこっちかがやめてって言っても、
無視していいから。」
「承知しました。」
今度は包丁で襲う三田。
またやめてと言うが勿論やめない。
逃げる結をどこまでも追いかけて襲う。
畳に突き刺さりなかなか抜けない三田。
その包丁を結が奪い、三田に包丁を向ける。
「来ないで! ホントに殺すわよ!
怖くないの? 死ぬのが。」
「はい。」
「もしかして前に死のうとしたことがあるとか?」
「あります。」
「じゃあ、なんで死ななかったの?」
「紹介所の晴海さんが、
『きっと神様があなたにはまだ生きる意味が
あるって言ってるのよ』・・・とおっしゃってました。」
そこへ帰って来た家族。
包丁を自分の首に突きつける結。
来たら死ぬと。
「じゃあ、教えてよ。
私には生きる意味がある訳?
こんな辛い思いをするのはもうイヤ。
好きな人には裏切られるし、
私なんか何も出来ないし。
死んだ方がマシじゃない!!」
「それは・・・」
「あなたが決めることですとか言う気? また。」
「それはあなたが幸せだからです。」
「私のどこが?」
「あなたにはこの家があります。
あなたを愛してくれる家族がまたいます。
もし死んだら、そういう人がどれだけ傷つくか、
ご自分でも分かっているはずです。」
恵一が結に声をかける。
結の名前は母親がつけたんだと。
「この子はどんなことをしてでも産む。
この子は生まれてこなきゃダメだんだ。
この子が必ず家族を結び付けてくれるからって。
お前がいなかったら、
翔たちだって生まれて来なかったんだぞ。
結、お前がいないと家族がバラバラになるんだ。
俺なんかどうなっても構わないけど、お前はダメだ。
この家からいなくなっちゃ、
みんなのお姉ちゃんでいなきゃ絶対ダメだ。」
「お姉ちゃんいなかったら、
俺、誰と喧嘩すればいい訳?」
「俺、お姉ちゃんよりいい大学入って、
バカにしてやろうと思ってるから、
いなくなられちゃ困るんですけど。」
「お姉ちゃんもう希衣の髪結んでくれないの?」
泣き出す結。
「三田さん、ゴムありますか?」
「あります。」
なんでも出て来るバッグからヘアゴムを出す三田。
希衣の髪を結んであげる結。
そして恵一に言う。
「お父さん。 おじいちゃんに、
ちゃんと断ってくれないかな養子のこと。
それから私たちのことを愛してるって証明して。
私たちが世界のだれよりっも大切だってことを証明して。
もう裏切られるのはイヤなの。
捨てられるんじゃないかってビクビクするのもイヤなの。
私たちを愛してるって証明して、
お父さんの石をこの缶に入れて欲しい。
これが私たちみんなの気持ちだから。」
外から自宅を見上げ、持っていた石を見る恵一。
そして帰って行った。
結の部屋に三田が来る。
「希衣さんがおやすみになったので
失礼致します。」
結が三田に話しかける。
「ねえ、三田さん。 さっきわたしには
愛してくれる家族がまだいますって言ってたけど、
もしかして三田さんは家族が死んじゃったの?」
「申し訳ありませんが、
個人情報はお教え出来ません。」
そして超過分の請求書を渡し帰って行く。
ホテルをチェックアウトしようとする恵一。
その時、元カノから電話。
「助けて下さい、課長・・・
わたしのこと、まだ愛してるなら。」
紹介所に行く結たち。
三田のことを教えてくれと頼む。
遊園地のことを言われ、
よく家族3人で行ってたと言ってしまう所長。
台所で包丁を研いでる三田。
「申し訳ありませんが、
後ろに立たないでいただけますか?」
結たちが帰って来ていた。
三田に色々聞く子供たち。
「なんで死んじゃったの? 三田さんの家族。」
「お願い、教えて三田さん。」
包丁を研ぐ手が止まる。
「私が殺しました。」
再び包丁を研ぎ始める三田。
三田さん、途中ホラー入ってたよ~(‐∀‐;)
ベランダから包丁持って登場した時、笑っちゃったよ。
三田さんスゲエ~って。
結は浅はかだよね(-_-;)
2人で遠くに行くなんて無理だし、
ホントに結を好きなのか疑問。
あの彼氏はただやれればいいだけの気がする。
恵一は折角家に戻る決心をしたっぽいのに、
元カノが電話なんかしてきちゃって・・・
あの元カノも調子良いよね。
ストーカー呼ばわりしたくせに、
やっぱりあいつに遊ばれただけなのが分かったのか?
けどそれで恵一に助けを求めるのは卑怯だろ。
まとまりそうでまとまらない阿須田家。
恵一はやっぱ家じゃなく元カノのところに行くのか?
隣のババアが出て来ないとイライラが少ないね(笑)
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