CASE 10
『父だけが知っていた殺人手法』
昏睡状態のチョコザイ。
チョコザイ父も病院へ駆けつけた。
ラリーが息子に捜査の手伝いをさせていたと知り、
そんなこと頼んでないと怒りを露わにする。
しかしラリーは自分たちがいなくなっても、
ひとりで生きていけるようにしたいと、
25年前に自分に託したのでは?と。
「アタルの人生を障害者ではなく
天才として歩ませる。」
「障害者であろうが天才であろうが、
アタルは大切な息子です。」
そこへチョコザイ母もやって来た。
「アタルが天才だから私たちは手放したの?
アタルの能力を天才じゃなくて障害だと思ったから、
だから追い詰められたんでしょう?
責めるならラリーさんじゃない。
私たち自身よ。」
沢はチョコザイの鞄からGPSと盗聴器を見つけた。
更にラリーを不審に思う沢。
取り敢えず捜査に戻った沢。
柱に激突し炎上した車から遺体が発見された。
死亡したのは運転手の小暮桃香。
白い車が黒焦げ。
事故か自殺か・・・
本部に戻った沢。
すると中津川に事件性があると詰め寄ってる舞子の姿が。
黒焦げになっていた車が、
母と同じ車でブレーキ痕もないとのことで、
気になったと言う。
事件現場へ行く舞子。
そこに現場を検証している公原がいてビックリする。
そして桃香と同じ顔の女性がいて更にビックリ。
桃香の双子の姉・綾香だった。
「どうして民間の鑑定会社に依頼を?」
「一般的でない警察官からの紹介です。
つまりあなたの上司。」
「あっ、沢主任?」
「でも警察は事故か自殺にするつもりなんですよね?」
「こちらの敏腕ではありませんが
美人刑事さんも変わってるんで、
事故や自殺の可能性が高くても捜査してくれますよ。」
綾香は桃香は自殺ではないと。
桃香には結婚したい人がいたと言う。
話してる間、ずっと変な咳をする綾香。
桃香の結婚相手・森に会いに行く沢。
森は新しい彼女・真美の家に泊まっていた。
桃香とは一昨日メールで別れたと森。
森も綾香同様、変な咳をしている。
チョコザイの検査結果が出て、
昏睡状態ではなく睡眠だと判明。
舞子と沢は喜ぶ。
沢はラリーに会いに行く。
シンクロナイズドスイミング刑事のDVDを見せる沢。
これも仕事なのかと。
ラリーは広報としての仕事だと言う。
「最近は犬飼も見てんだよ。
チョコザイくんのパスポートはあんたが持ってた。
そのパスポートに犬飼の指紋がついてた。
つまりあんたは犬飼に会ったことがある。」
「指紋がいつついたか分かるんですか?
パスポートが私のところにあった時か、
あなた方に預けた後か。」
「とにかくこれ以上チョコザイくんに捜査させるな。」
公原に話を聞く舞子。
事故を起こした車はブレーキを踏んでも
ブレーキ痕がつかないタイプの車のよう。
あと見つかった桃香の携帯が折れていたことから、
運転中に携帯を開いていたはずと。
通話かメールか・・・脇見運転の事故?
犬飼の様子を見に行く沢。
同僚たちも変わったと話す。
沢はラリーとシンクロナイズドスイミング刑事の写真を
犬飼に見せる。
犬飼はラリーを知らないと言う。
チョコザイの病室で沢と舞子は事件の話をする。
チョコザイは眠りながら話を聞いていて、
捜査を開始してしまった。
沢は犬飼の手帳を調べてもらった。
するとラリーの指紋が検出された。
ラリーは睡眠導入剤入りのケチャップとマスタードを
チョコザイの病室に持って来る。
日本で買ったものには入ってなかったため、
眠れなかったとのこと。
沢は犬飼の警察手帳からラリーの指紋が出たと言った。
ラリーは犬飼の記憶を意識の底に沈めたと白状。
水の底に沈めるイメージで、
シンクロ刑事の水の渦の映像でやっているとのこと。
「それでチョコザイくんと犬飼の性格まで変えたのか?
『魔法使いの弟子』って曲知ってるか?」
「魔法使いの弟子?」
「魔法をかけておいて戻す方法を知らなかったために、
大変なことを起こしてしまう魔法使いの弟子の話だ。
あんたのことだよ。」
一方、舞子は公原のところへ。
衝突現場の200m手前に気になる痕跡を発見したと。
それが何かは分からない。
けど痕跡から採取した微細物を鑑定した結果、
桃香の車のタイヤに間違いないとのこと。
そこへ綾香が現れる。
桃香が車を買うことに反対したらしい。
買う理由が夜の仕事をしている彼氏を、
始発前に迎えに行きたいからと・・・
森に話を聞きに来た沢。
仕事場に泊まっていたのを見て、
新しい彼女は車で迎えに来てくれないのか?と。
毎晩じゃ悪いからと森。
桃香の携帯の最後の着信は森からだったため、
別れたのにまたメールを送ったのか?と聞くが、
知らないと言われる。
舞子が病室へ行くとラリーがチョコザイの爪を切っていた。
月に2回切ってあげていたとラリー。
「今月いっぱいですね。 休暇。
アタルと一緒にSPBに来る話、決心はつきましたか?」
花瓶の水を変えて来ると出て行く舞子。
舞子が置いていた捜査資料を見つけ、
勝手に中を見るラリー。
するとチョコザイが起きて写真を見て言った。
「これじゃ燃えません。」
病室からチョコザイの声が聞こえ、
慌てて中へ入る舞子。
この衝突では燃えるはずないと言っているとラリー。
クロロフォルムと関係があると。
「チョコザイくんを捜査につかうのもうやめましょうよ。
そのせいでチョコザイくんは倒れたんですよ。」
けどラリーはやめる気はないよう。
沢はまた犬飼に会う。
そこへ舞子から電話がかかって来て、
沢の言葉に反応する犬飼。
「何か思い出したのか?」
「特に・・・思い出さない方がいいみたいです。」
「お前が言ったんだぞ。
『真実から逃げたら、
てめえが一番大事にしてたもんだって
この手から逃げちまうんだよ!』
俺が、その魔法絶対といてやるから。」
また公原と舞子。
チョコザイが言った通り、
衝突した車の全てのタイヤからクロロフォルムが出たと。
クロロフォルムを注入すると、
タイヤは弾性を失い、走ってるうちに破裂するそう。
今回は事故でも自殺でもなく殺し。
そこへ沢もやって来た。
チョコザイが言っていた燃えないっていうのが分からないと。
そこで実験をすることに。
なんらかの可能性でガソリンが引火し、
その車はどうなるのか。
すると外側は丸焦げだが、内側は燃えてない。
この車はそういう構造になっているよう。
けど桃香の車は内側も燃えていた。
車内を調べたら、後部座席から別のガソリンが検出された。
沢は森のところへ。
桃香の車内部からガソリンが検出されたことを伝え、
真美が持っている車のガソリンと照合させてもらえないかと。
真美を取り調べる。
真美の車のガソリンと桃香の車から検出されたガソリンが一致。
桃香の最後の着信も森の携帯を使い、
真美が呼び出していた。
そしてクロロフォルムを使い事故を起こさせ、
車から出て来ようとした桃香を押し込み、
後部座席にガソリンを撒いて火を点けた。
何故後部座席にガソリンを撒いたのかと沢。
10年位前に野方のスナックで知らないオヤジが
酔っ払って話しかけてきたのだと。
その時、昔あの車で自分の妻が死んだ時に、
簡単に事件性なしになったって話だったそう。
安全性を考えて後ろからガソリンがもれるようにし、
引火しても車の中に火が入らないように
設計したと言っていたそう。
桃香があの車に乗っているのを見て、
あの時、オヤジが話してた車だと思いやったと。
チョコザイの病室にいる舞子。
チョコザイ母がチョコザイにおにぎりを渡す。
明日退院したら1日だけ舞子のところに
厄介になってもいいかと母。
その後、一緒に住もうと思ってると。
「そこからもう一度親子を始めようと思ってます。」
2日はダメかと舞子。
舞子の家に戻るチョコザイ。
舞子の休暇はあと2日、警察辞めないよなと沢。
チョコザイがアパート出たら沢は宿無しになるらしい。
安く貸してあげると舞子。
あのアパートは母の遺産で買ったのだと言う。
その時、舞子の父が昔自動車の設計技師だったことを
思い出した沢。
しかも母と今回の事件の車が事故にあったコバルト自動車。
「お母さんのこと、自殺だと思ってるのか?」
「えっ?」
「Mission accomplished
and accepted」
事件が終わったけど、
また捜査開始になったチョコザイ。
舞子の母は殺されたのか?
誰に?
父が怪しくなってしまったけど、
これでホントに父が殺してたんだったら・・・
ちょっとヤダな(-_-;)
別の誰かだと思いたい。
事件は綾香と森が同じような咳をしてたから、
共犯で桃香を殺したと思ったのに全く関係なかった。
じゃあ何故あんな咳をしてたんだよ!!と・・・
にしてもラリーがなぁ・・・
睡眠導入剤入りのケチャップやマスタードを飲ませて、
爪も切れば問題ないとかってさ。
それはちょっと違うんじゃないのか?
一応捜査をさせているのは
チョコザイのことを考えてのことだったのは分かったけれども、
それでもやっぱりさせない方がいいんじゃないかと思う。
両親も一緒に暮らす気みたいだし、もう無理でしょう。
次回は最終回。
色んなことが上手くまとまるといいなぁ。
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