最終話
『内部告発者を不当解雇を救え!!
最強弁護士がついに敗北!?
真実は常に喜劇だ!!』
1年ぶりに古美門事務所を訪ねて来た黛。
今は個人でやっているとのこと。
借金返済が滞ってることを謝る。
そして1年前に八木沼佳奈のお陰で
仙羽化学に勝てたことを持ち出し、
今、その八木沼が仙羽化学のライバル会社である
フロンティアにヘッドハンティングされたものの、
飼い殺しのようにされた挙句解雇されたと。
調べてみると仙羽化学とフロンティアの社長は
先輩後輩の間柄らしい。
これは報復人事だと言う。
仙羽化学には三木がついていて、
八木沼佳奈の弁護をする黛は古美門に協力を頼む。
しかし今は手一杯だと断られた。
裁判の日。
法廷に現れた古美門を見て喜ぶ黛だったが、
古美門はフロンティアの代理人だそう。
黛は古美門に抗議しに行く。
「佳奈さんは私たちと絹美地区のみなさんのために
自己犠牲をしてくれたんですよ!」
「自己犠牲? 違う。
彼女は自分が善人だと思いたくて告発したんだ。
自己満足だよ。
それを他人のためだと言って
悲劇のヒロインを気取っている君たち2人は
バカ女コンビだよ!!」
「何も変わってないんですね。」
「君もな。」
「今回に関しては佳奈さんに正義があります。
正しいことをした人が不幸になっていいはずがない。」
「手足が生えるどころか卵に戻ったなオタマジャクシ。
正義は立場で変わる。
勝った者こそが正義なのだ。」
「法は正しい人が幸せになるためにあるものです!」
「0点だ。
正しければみんな幸せになれるんだったら苦労はない。
誰かの幸せは誰かの不幸せの上に成り立ってる。
踏みつけるか、踏みつけられるか。
それが現実であり、踏みつけられるのは
君たちのような間抜け共だ。」
「先生がフロンティアの弁護をすることは、
弁護士倫理に抵触する可能性があります。」
「だったら弁護士会に訴えて
この私を引きずり降ろせばいい。
どうせ君は私に勝てないのだから!!」
裁判で顔を合わせた黛と古美門。
弁護してるはずが途中から2人の言い合いに。
裁判長から落ち着きなさいと言われる始末。
フロンティアからヘッドハンティングで
仙羽化学へ行った社員がいた。
その社員も酷い待遇で周りから無視されたと。
しかし三木の質問からSM趣味が判明してしまい・・・
黛を呼びつけ和解するよう言う古美門。
けど佳奈に和解する気はないとのこと。
帰り際、服部にアドバイスをもらった黛は、
今まで関わった人たちにアドバイスを求める。
更に三木までも引き込もうとする。
「これ以上、古美門先生の犠牲者を増やしてはいけません。
古美門先生を倒しましょう!!」
すると三木は傍聴席に。
裁判では元フロンティア社員・村上が佳奈への処遇は
不当なものではなかったかと証言する。
黛は情で訴え始めると、なんと証言を覆した。
証言をコロコロ変えては困ると村上に言う古美門。
「今のが私の本心だ!
私の金銭トラブルの件もあなたの助けは借りない。
私は正しいことをした者が報われる社会を望む者です。」
三木に抗議に行く古美門。
黛の口車に乗せられて恥ずかしくないのかと。
過ぎたことをいつまで引きずってるんだと、
あの子が死んだのは仕方のないことだったと古美門。
「お前が殺したんだ!!」
「勝つためには手段を選ぶな。
私にそう教えたのはあなたです。」
「お前は越えてはならない一線を越えたんだ。」
そして報復人事を裏づける決定的な証拠があると言う。
証言台に立ったのは沢地だった。
仙羽化学の池部社長が携帯で
フロンティアの石神社長と報復人事について
話すのを聞いたと証言。
蘭丸に仕事をお願いしようとするが、
黛に唆されていた。
役者の道に専念することにしたから、
この仕事は引退すると言われる。
古美門自身が池部接近するが、
黛の邪魔が入る。
法廷で証言する佳奈。
その後、黛の演説が始まる。
「いい弁護士になったね、彼女。」
法廷でスケッチしていた男性が、
スケッチブックを古美門に渡す。
古美門と服部。
「どうやら先生はとんでもない弁護士を
お育てになられたのかもしれませんね。
どこか清々しいお顔に見えるのは
気のせいでしょうかな?」
「バカも突き抜ければそれなりになるものだと
感心してるだけですよ。」
「思えば不思議でした。
あの時、先生が黛先生をこの事務所に
あっさり受け入れられたお心が。 そう。
きっと心のどこかで期待なさっていたんでしょうね。
いつかこの方が自分を負かしてくれるのではないかと。
勝ち続けなければならない生き方もお辛かったでしょう。」
池部が証言台に。
黛は自分側についたと思っていたが、
正反対のことを証言した。
報復人事などなかったと。
更に沢地の証言には証拠もなく不確かだと、
古美門が携帯の履歴表を取り出す。
「原告は仙羽化学と御社が取り引きしていたことを示す
確たる証拠を何一つ挙げられていないのですから。
その代わり、そちらの弁護士先生が主張なさったことは、
なんの理論的根拠もなくひたすら情に訴えるのみの
女子中学生が同人誌に投稿して落選する
ライトノベル以下の作文であり、
しかも自分に酔って涙する始末。
裁判は夢を探す場所?
そんなものが見つけたいなら、
インドのガンジス川か下北沢の三流劇団に入りたまえ。
我々は神ではありません。
この私も含め、愚かで感情的で間違えてばかりの
ちっぽけな生き物です。
そんな人間に人間を裁くことは出来るのでしょうか?
いいえ、出来ません。
だから人間の代わりに法が裁くのです。
どんなに怪しかろうと、どんなに憎かろうと、
一切の感情を排除し、
法と証拠によってのみ人を裁く。
それこそが我々人類が長い歴史の中で手に入れた
法治国家という大切な財産なのです。
無論、公明正大なる裁判所におかれましては、
情緒的な弁論に惑わされることなど微塵もなく、
徹頭徹尾、法と証拠のみに基づいて
判断なさることでしょう。
そして、その場合結論は明白であります。 以上。」
結果、原告の請求は棄却となる。
「そんな!」
「勝ったと思ったろ! 愚か者!!
100億万年早いわ!!」
佳奈はしょうがないと言い、
タイの企業に誘われてるから行くと。
「タイの化学が日本を脅かす日が来るんだろうね。
日本にとっては大きな損失だ。 実に残念。」
「あなたのせいでしょう!!」
「違う! 君のせいだ。 だろ?
佳奈本人尋問で終えていれば
勝てたかもしれなかったのに、
調子に乗って池部本人まで証人としてかり出した。
私のトラップとも気づかずにね。」
「池部社長はいつから先生に?」
「最初っからだよ。
最も有効に使うために君に食いつかせた。
重要な鍵だとすり込んでね。
いいか、フロンティアが負ければ
仙羽も無傷ではいられない。
池部は家族や元愛人なんかより会社を守りたいんだ。
安っぽいお涙ちょうだい如きで
そっちにつくはずないだろうが!!
自分が成長したと思ったか?
全然成長してない! 全然!
私を追い詰めたと思ったか?
遊んでやっていただけだ。
一度、次期惑星探査機はやぶさ2にくくりつけられて、
数年間小惑星を探査してくるといい。
少しはマシになるだろう。
成層圏で燃え尽きなければね!!」
「私・・・何がいけなかったんでしょうか?」
「旅人のコートを脱がせたくらいで勝てると思うな。
太陽をやるなら灼熱地獄でパンツ一枚残さず剥ぎ取れ。
それぐらいでなければ理想で現実を
変えることなど出来やしない。
もっともっと強く賢くなれ! 朝ドラ!!」
古美門の腕を掴む黛。
解決しなければならない問題が残ってると。
三木と話し合おうと言う。
三木のところへ行き対決する古美門。
写真を見た黛は・・・
「この方が沙織さんですか?」
なんとハムスター!!
新薬に関する訴訟の時に投薬実験をして、
死んでしまったよう。
娘同然だったんだと泣きながら言う三木に、
勝つためだったんだと古美門。
古美門事務所へ行く黛。
服部に窓を全て閉めてもらい、
今から大きい声を出しますと。
「なんじゃそりゃーーーーーっ!!」
そしてまた古美門のところで働くことになった黛。
蘭丸も帰って来た。
笑える。
犬や猫じゃなくハムスターだった(笑)
それだけであの恨み。
どんだけ~∑(゜Д゜;)
このドラマは古美門のキャラにつきますね。
堺さんを充分堪能させてもらったわ。
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