先週は、全国の研修会周りでブログの更新ができませんでした。
(ホームページを見てね http://www.katch.ne.jp/~k-kami/)
しかし、今週からがんばります。よろしくお願いいたします。
「わら一本でラクダを殺す」という諺が外国にはあります。
たとえば人が、ある日突然、学校にもう来ないと言い出しました。
前の日に、「遅刻してはいかんぞ」と注意しただけのことですが、次の日になるともう来ないと言い出す。それが、わら一本でラクダを殺すということなのです。
ラクダの背中にわらをどんどん積み上げていきますと、その重さに耐えられる限界があります。その限界に達したときに、その上にわら一本を乗せるとラクダの背骨がパリっと折れるのです。わら一本はわずかな重さですが、その一本で限界を超えたためにラクダは死んでしまうのです。子どもの心も同じです。
常日ごろから、不平、不満がうっ積しているときに「遅刻してはいかんぞ」といわれた。そのとき、限界に達して爆発する。その一言がわら一本なのです。
そんなことよりもっとつまらないことで、わら一本になることがあります。たとえば私がある人に
「鈴木君、おはようございます、お元気ですか」
とあいさつする。それに対して鈴木君は「おはよう」と一言だけいいます。そうすると私はムカッとする。私は鈴木君に「鈴木君」「おはようございます」「お元気ですか」と三つの言葉を連ねてあいさつしたのに、鈴木君は「おはよう」と一つの言葉を返しただけです。
人間は経験したこと、体験したことは絶対に忘れない。
これが脳に潜在意識として刻み込まれます。次の日も私は「鈴木君、おはようございます、お元気ですか」と声をかける。だが鈴木君は「おはよう」とあいさつを返すだけ。潜在意識の中に経験したことがたまっていき、それが一週間、ニ週間と続いてごらんなさい。もうあいさつするのはやめた、あいつは横柄だ、あいつにはそっぽを向こうということになってしまいます。
そういうところから人間関係に破たんがくるのです。まさにわら一本で人間関係が断絶してしまう。つまらないことの積み重ねが、しまいに大きな結果をもたらすことになります。
だから、教師は常に子どもに対して丁重でなければいけないということです。与えたものはみんな子どもの潜在意識の中に残っています。プラスのものを与えれば、必ずプラスのものが残っている。マイナスのものを与えれば、それも潜在意識の中に残るのです。だから常にプラスのものを与えるようにしてほしいのです。
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しかし、今週からがんばります。よろしくお願いいたします。
「わら一本でラクダを殺す」という諺が外国にはあります。
たとえば人が、ある日突然、学校にもう来ないと言い出しました。
前の日に、「遅刻してはいかんぞ」と注意しただけのことですが、次の日になるともう来ないと言い出す。それが、わら一本でラクダを殺すということなのです。
ラクダの背中にわらをどんどん積み上げていきますと、その重さに耐えられる限界があります。その限界に達したときに、その上にわら一本を乗せるとラクダの背骨がパリっと折れるのです。わら一本はわずかな重さですが、その一本で限界を超えたためにラクダは死んでしまうのです。子どもの心も同じです。
常日ごろから、不平、不満がうっ積しているときに「遅刻してはいかんぞ」といわれた。そのとき、限界に達して爆発する。その一言がわら一本なのです。
そんなことよりもっとつまらないことで、わら一本になることがあります。たとえば私がある人に
「鈴木君、おはようございます、お元気ですか」
とあいさつする。それに対して鈴木君は「おはよう」と一言だけいいます。そうすると私はムカッとする。私は鈴木君に「鈴木君」「おはようございます」「お元気ですか」と三つの言葉を連ねてあいさつしたのに、鈴木君は「おはよう」と一つの言葉を返しただけです。
人間は経験したこと、体験したことは絶対に忘れない。
これが脳に潜在意識として刻み込まれます。次の日も私は「鈴木君、おはようございます、お元気ですか」と声をかける。だが鈴木君は「おはよう」とあいさつを返すだけ。潜在意識の中に経験したことがたまっていき、それが一週間、ニ週間と続いてごらんなさい。もうあいさつするのはやめた、あいつは横柄だ、あいつにはそっぽを向こうということになってしまいます。
そういうところから人間関係に破たんがくるのです。まさにわら一本で人間関係が断絶してしまう。つまらないことの積み重ねが、しまいに大きな結果をもたらすことになります。
だから、教師は常に子どもに対して丁重でなければいけないということです。与えたものはみんな子どもの潜在意識の中に残っています。プラスのものを与えれば、必ずプラスのものが残っている。マイナスのものを与えれば、それも潜在意識の中に残るのです。だから常にプラスのものを与えるようにしてほしいのです。