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コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

緊急中毒

2014-09-12 05:53:36 | Weblog
スティーブンRコヴィー氏は
「7つの習慣・最重要事項」(キングベア出版)で、
緊急中毒の危険性を訴えています。

たとえば、
ダイエットのために運動をしようと思っているのに、
「今は運動する暇がない。忙しいから。
運動は大切なことは分かっているだけど、
今は忙しすぎるから、そんなことはやってられない。
少し余裕ができたらやろう!」
などと考えている人は、
緊急中毒にかかっています。

日常生活の中は、緊急事項にあふれています。
次から次へと、
よくもまあ
こんなにやらなくてはいけないことが起こるのかと、
あきれるほどです。

実はこの緊急事項は、
自分が呼び寄せているのです。
緊急事項に遭遇すると、
最初は嫌だと思っていても、
結構喜んでやっていることはありませんか?
(自分の内面をみてください)
人の脳は、危機に遭遇すると、
アドレナリンが放出されます。
それに慣れてしまうと、
興奮とエネルギーを得るために、
危機的状態に依存してしまうようになるのです。
さらに、
爽快さや高揚感を感じることもあるようです。

たとえば、
学校でも会社でもいじめは起こります。
いじめは緊急事項です。
いじめ事件が発生すると、
探偵のように犯人を見つけ出し、
仲介し、
問題を解決させます。

そしてこの時に、
心の中で
「俺が解決してやったんだ!どうだ!俺は有能なのだ!」
と思ってしまうのです。
すると、
「次回いじめがあったら、おれに任せとけ!」
→「俺はいじめを解決できる能力が高い」
→(心の奥底では)
→「いじめがもっと起これ」
と考えてしまうのです。
そして、
テレビ番組のヒーローのような気分を
味わうようになってしまうのです。

問題は、
緊急事項の解決が本質的な解決になっていないことに
気づいていないことです。

というのは、
緊急事項はあくまでも対処療法。
いじめの原因になった人間関係や組織形態を
見直すということがないのです。

だから、
何度でもいじめの問題は起こります。
その都度、
「俺は、こんなに一生懸命にやっているのに、
ちっともい問題は解決しない!」
「こいつらどうかしている!」
などとぼやいたりするのです。

確かに、
誰よりも仕事を頑張っています。
しかし、
いじめは減りません。
それは、
最も重要なところを改善していないからです。
毎日毎日忙しい忙しいと誰よりも対処療法を頑張り、
ヒーローになり、
称賛を浴びます。
しかし、
改善されません。
これが、
緊急中毒です。

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