淡路島へ

2007年07月19日 | 風の旅人日乗


気が付けば、ホクレアが横浜からハワイに帰って4週間が過ぎた。

カマヘレも、昨日ホノルルに到着したと、マイク・テイラーからメールが来た。
横浜ベイサイドマリーナを6月23日に出て以来、25日間の長い航海、事故もなく、日本人の乗組員たちも元気に到着したらしい。みんな、長い航海に慣れていなかったにもかかわらず、あっぱれだ。

ホクレアに関わったこの数カ月、なぜか自分の周りでは実にいろいろなプライベートな問題が起きた。精神的に追い詰められた出来事もいくつかあったなあ。
ホクレアとの時間を心の余裕を持って堪能できたのは、日本航海がほとんど終わる頃だったように思う。

今、ようやく、机の前の椅子に座り、静かな気持ちでパソコンに向うことができる精神状態に戻りつつある。

もうすぐ梅雨も明けそうだ。
自分の身の回りのすべてのことが解決したわけではないけど、この夏は日本に留まって、久々に思いっきり日本の夏を楽しもうと思っている。

このブログも、過去にさかのぼって整理してみたい。


この数ヶ月、本当にいろんなことが、ホクレアと一緒になって自分に降りかかってきた。今までの一生分のアップ&ダウンが心と体に降りかかってきた。

それらの個人的問題の同時多発的勃発に時期を合わせるようにホクレアがやってきた。

ホクレアとの慌ただしい日々の中で自分が何を考えていたのか、ナイノアやブルースやチャドと共有した濃密な時間の中で、自分の中の何が変わっていったのか、文章を書くことで確認したいと思う。

その前にまず仕事をしなきゃね。
ゼロからの再出発だよ。しんどいことだけど、何かおかしくもある。

今日からセーリングを伝える仕事で淡路島に行きます。
こちらのテーマも、重いよ。

小型のセーリングカヌーを8隻、2トンロングのトラックに積み、今夜、東京の有明埠頭を出港して徳島に向う東九フェリーに乗る。
東京-徳島間、一人で過ごす18時間の船旅。ペットボトルに焼酎も詰め込んだ。

東九フェリー『オーシャンウエスト』号は、明日の午前中に潮岬をかわす予定。
ホクレアを曳航してあの岬を通過した6月6日、潮岬は信じられないほど穏やかな海だったけど、明日の朝、あの岬はどんな表情をしているのかな。