教育とセーリング

2007年07月22日 | 風の旅人日乗


7月21日。
今日、明日と、淡路島の南あわじ市にある国立の施設で、軽度の発育障害を持つ子供たちとそのご両親を対象にしたセーリング体験事業の事前研修会です。
その施設は、淡路島の南端(写真)に近い砂浜に面する広大な敷地を持つ施設。一般の小学生や中学生、高校生のスポーツ合宿に使われるほか、いろんな研究活動を行なう団体も利用しています。

今回の私たちの事前研修会は、発育障害を持つ子供たちの教育に関する分野を大学で専門的に研究している大学生の皆さんや、養護学級で子供たちに実際に接している先生方に、実際にセーリングを体験していただいたうえで、セーリングがそういった子供たちの教育に果たして効果があるものなのかも含め、みんなで討論をして、9月に行われる本研修に備える、というもの。
私たちチームニシムラがセーリングをその方たちに伝え、その方たちから我々が児童教育などのことについて学び、その、一種両極端にある2つの専門分野に共通認識を持つ場、という位置づけです。

今回の企画のご提案をいただいたのは昨年の12月でしたが、チームニシムラとしては、なにぶん専門外のことでもあり、また痛切にこの分野について勉強不足を実感していることでもあり、このお話をお受けすることに、とても躊躇しました。

しかし半年間悩んだ末、もし、そういったお子さんを持ち、その子たちに社会性を身につけて欲しいと切実に願っている親御さんたちの力に、セーリングというスポーツ文化が役立つ可能性があるのなら、と考え、意を決してこの分野に足を踏み入れることにしました。

事故だけは起こしてはいけない。
これがいつも一番最初に頭にあります。
このことを出発点として、どのようなことに気をつけて、どのようなカリキュラムを組めば、参加するこどもたちと、その親御さんたちに喜んでもらえるか。
討論は夜遅くまで続きました。