親子海洋体験セーリングセミナー(その6)

2007年09月17日 | 風の旅人日乗


9月17日午後。
参加者全員がシャワーを浴びて、昼食を取った後、午後1時、親子体験海洋セミナーの終了式だ。

「セーリングを体験し、みんなで頑張ったので、あなたをチームニシムラのメンバーとして認めます」という認定カードを、参加した子供たちに手渡すと、みんな本当にうれしそうないい笑顔を見せてくれた。

海とセーリングは、子どもたちの教育に、計り知れない可能性を持っているかもしれない ―― ホクレア号の日本来航に関わって以来、考えているこのことについて、今回も多く、深く深く考えさせられた。

担当のスタッフの方々、ボランティアスタッフの方々、そしてチームニシムラのメンバーの方々のそれぞれが、力を出し合って実現し、成功裏に終わることができた今回の海洋体験セミナーだけど、この輪を広げていくには、また新たな力が必要で、それをどのように一つに力に結集していくかが、次の課題だなあ、と考えながら、大阪・伊丹発羽田行きの飛行機に乗り込んだ。

親子海洋体験セーリングセミナー(その5)

2007年09月17日 | 風の旅人日乗


9月17日
今日はもう最終日だ。なのに、風は収まらない。

目を覚まして窓から外を見ると、海を見に行く必要がないくらいの南西風が、宿舎の周りをビュービューと吹いている。
しかしそれでも朝6時、チームニシムラの全員で、祈りを込めて阿万海岸まで歩いてビーチと海をチェックしに行く。

いや参った。このプログラムの準備を始めた昨年12月以来、何度かこの海岸を見てきたが、今日が一番ひどい荒れ模様だ。
初心者対象のセーリング体験をやるかやらないか、まったく悩む必要がないくらいの、激しい海だった。

職員室に行き、担当のスタッフの方々とミーティング。カヌー・リレー用のたすきと、終了式で渡す予定の、チームニシムラ認定証の準備をお願いする。

朝9時、福良のB&G海洋クラブの艇庫前に集合。
今日は、参加者全員が一体感を持てるよう、4組のチームを作って、チーム対抗カヌー・リレーを行なうことを発表。
子供たちがチームメイト同士で作戦を練り、ライバルチームになった友達とけん制しあっている。
初日に最初に見たときのイメージからはほど遠い、生き生きとした子供たちの表情だ。海や船が子供たちに与えるパワーに、改めて考えさせられる。

10時くらいになると、福良の海岸に昨日のようなつむじ風がなくなり、セーリングも可能だったかな?と一瞬迷う。しかし、風向が少しでも変われば、あのつむじ風が降りてくる可能性もゼロではない、と自分を言い聞かせて、残念だけれども今回はあきらめよう、と自分を説得する。