9月15日 

2010年09月15日 | 風の旅人日乗

早朝から、先週土曜日に東京ディズニーリゾートの沖で試乗した「パイオニア9パイロットハウス」という種類のヨットの試乗レポートを執筆中。
1号艇が30年前にデビューしたという、とても古いモデルではあるけれど、まったく古臭さを感じない艇だった。
日本の職人さんたちが造ったヨットに乗ることは、この時代とても難しくなっているけれど、この艇はその意味でも稀有な存在。

[copyright/Okazaki boatyard]



その翌日の日曜日に、同じく東京湾で、前日と同じ海面でのレースで乗った艇も、20年近く前に進水した日本製の艇。そのメーカーがヨット造りビジネスから撤退して、もうずいぶん経つ。
そんな、古いデザインのおばあさんヨットなのに、なぜかそこのヨットクラブではとても高いレーティングを頂戴していて、勝つのがとても難しい。
だけど、折角の日曜日、楽しまなければもったいない。レーティングの高さに不満を訴えるよりも、そのことをポジティブに捉えて、その壁の高さを乗り越えることを楽しむようにしよう、とオーナーやクルーたちと話し合っている。
その日は、全員が力を合わせて、その壁を乗り越えることができた。
勝つのがとても難しいだけに、喜びもひとしお。レーティングの高さに全員で感謝。

月曜日は、東京海洋大のT村先生に相談事があり、品川でお昼を一緒に食べた。
ホクレア号関係のことについて、たくさんのヒントをいただいた。

そのあとは、関東の古豪レースヨットのN森オーナーと、日本の外洋ヨットレースが再び盛んになっていくためにはどうしたらいいのか、夕方からいろんな話をした。


[photo by Yo Yabe/KAZI]

N森オーナーには、日本の外洋ヨットレース発展のために深く考えていることがある。
それを側面支援できればいいな、と考えている。

今日は、昨日から始めた試乗レポート執筆を、午前中までになんとか終えさせ、午後からは、明日の打ち合わせの準備に頭を切り替える。
明日のミーティングというのが、これがまた、ウフっ、と言いたくなるくらい楽しくて夢のある案件なんだな。
なんとしてでも実現の方向に進み始めさせるために、頭を整理して、キチンと準備を詰めておこう。




この写真は、今日の話とまったく関係ない。
今年8月10日、モロカイ島からホノルルに超小型機で帰ったとき撮った、真珠湾に入港しようとしている原子力潜水艦。
カマヘレ&ホクレアのキャプテンのマイク・テイラーの奥さんのローラさんは、真珠湾基地のアドミラルの秘書で、日本の自衛隊の艦船や米軍原子力潜水艦の出入港スケジュールが、食事中の話題によくのぼる。
そのときの話のネタにして、なんという名前の潜水艦か聞こうと思って撮ったのだけど、そのあと帰国するまで、今回はローラさんに会う機会がなかった。