9月23日 34th America's Cup バレンシアからのメール

2010年09月23日 | 風の旅人日乗
早朝、第34回アメリカスカップのホットライン担当者に、昨日の電話に感謝するメールを送ったら、ほとんどすぐ、日本時間の午前6時30分に返事が来た。スペイン時間ではかなり遅い時間だ。

You are welcome Kazu, and I will keepsending you information.
We would be enthusiastic to have Japanese team, and we are here to help you achieve this.

恐れながら申し上げますると、enthusiastic、というのは、熱狂的だ、非常に熱心だ、夢中だ、という意。

これはもう、ワタクシのところで留めていてはいけないことだし、ワタクシ一人の手に負えるものではない。

日本の老若男女の現役レーシングセーラーのみんな!、手を携えて立ち上がろうよ。なんとかしようよ。 

9月23日 34th America's Cup バレンシアからの電話

2010年09月23日 | 風の旅人日乗


昨日午後、日本セーリング連盟のウエブマガジンで紹介するための第34回アメリカスカップ詳細情報を前に、その量があまりに多すぎることに呆然としていたら、携帯に国際電話がかかってきた。

表示されている国番号を見たら、スペイン。
ニュージーランドのクライストチャーチからスペインのバレンシアに移動したばかりの、アメリカスカップ・ホットラインの担当者からだった。




その前の日に、A川U彦の勢いに触発されて、日本から挑戦できる可能性がないかのを考え始め、このブログにも書いたばかりのところだっただけに、驚いた。





バレンシアから電話をかけてきた担当者の声が聞こえる。

「本当に、日本から挑戦する目はないのか? 何かこちらで助けることができることはないか?」

こちらの現在の実情は、メールでも伝えていたが、改めて肉声で伝えた。
そして同時に、若手セーラーたちや、(私のような)現場にいる老水夫は、あきらめたくないと考えているのだ、ということも伝えた。

なぜワタクシごときにこのような電話が入るのか。

おそらく、瀬戸内海で一緒にセーリングしている間中、そしてラッセル・クーツ44の開発時期から一緒にセーリングしたりしている間中、
ラッセル・クーツに、「また日本からアメリカスカップに挑戦したい挑戦したい挑戦したい、日本は挑戦し続けるべきなんだ挑戦し続けるべきなんだ挑戦し続けるべきなんだし」とつぶやき続け、
たぶん「うるさいなあ」、と思って聞いてくれていたラッセルがそれを覚えていて、ホットライン担当者に指示してくれているのだろう。

当のラッセル本人は、今週は、サンフランシスコで開催されているメルジェス32の世界選手権を楽しんでいる。
(この世界選手権には日本からも3チームが参加しているが、ワタクシは個人的に、日本人だけでこの難しいクラスに果敢に挑戦している、亀井オーナー率いるブロス・チームを激しく応援しています。)

ラッセル・クーツは若い時代にセーリング活動を日本人にサポートしてもらったこともあるようで、とても日本のセーリング界のことを大事に思ってくれている。尊敬もしてくれている。
第34回アメリカスカップが健全なインターナショナルのイベントとなるためにも、ラッセル・クーツは、東洋のセーリング界代表として日本の参加を強く望んでいるはずだ。
なんと名誉なことではないか。

なのに、、、
日本のトップたちは、最初から諦めムード。
だがそれは、必死で挑戦の方法を探ったあとに、ついに諦めた、という、刀折れ、矢尽きた、という、精魂使い果たしたあとの諦めではないように思えている。
現在の日本の経済状況が分かりすぎているが故の、最初から諦めありき、のようであると、たとえばU彦のような、燃えさかるパッションで包まれた若者セーラーは捉えている。ワタクシもそう思う。

本当に諦めていいのかな。


9月22日(水)のつぶやき

2010年09月23日 | 風の旅人日乗
01:30 from web
午前零時にふと目覚めたら、窓の外に光り輝く木星。木星の4つの衛星を見てやろうと天体望遠鏡を取りに仕事部屋に降りたらメールやコメントが着信中。それをつい読み始めて、もう1時間半。木星が見えなくなる。もうパソコン閉じます。
16:47 from web
ニュージーランドのクライストチャーチからスペインのバレンシアに移動した34th America's Cupのホットライン担当者から、日本からは本当に挑戦できないのか、確認の電話。私には答えられない。諦めたくはない気分。
by KazuNishimura on Twitter