DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

意見番 (現在のデラホーヤについて思う)

2004年06月10日 12時28分48秒 | 世界ボクシング
世界的無名のフェリックス シュトルムにやっとのおもいで判定勝利。その内容は三人のジャッジすべてが115ー113。もし2人が1ラウンドづつシュトルムに与えていたら(114ー114が2人で1ー0の引き分け)デラホーヤの勝利はなかったわけか。
「史上初の6階級制覇」を成し遂げたデラホーヤだが、厳しい現実を突きつけられた感が強い。
デラホーヤのミドル級制覇は確かに立派だと思う。現在のスーパーフェザー級トップ選手に、「10年かけていいからミドル級まで制覇してみろ」、出来るわけがない。ディエゴ コラレスにしろ、エリック モラレスにしろあともう一階級が精一杯だろう。
「記録は記録」だと思う。デラホーヤとボブ アラムが共に築いてきた記録を何ら貶めるつもりはない。「金の卵」も独り立ちするまでには上手く育てなければならない。我々は辰吉 丈一郎という「金の卵」をむざむざ潰されてきたのを目にしているのだから。
バーナード ホプキンス戦が実現すれば、よほどの事がない限り負けるであろう。その負け方も今までデラホーヤが経験した事のない惨敗を喫すると思う。ここで愚痴てもしょうがない。まずは試合実現を祈るのみだ。

批判はここまでにして、デラホーヤの長所、短所を分析してみよう。

長所:
1)精神的、肉体的強さがある。そして最後まで試合を諦めない勝負強さもキャリアと共に身につけている (バルガス、クウォーティー戦)。
2)キャリア前半からの武器、速射砲連打が健在である。

短所 (ミドル級での):
1)体格的に小さい。個人的にミドル級(72.57㌔/160ポンド)の2つ下、ウェルター(66.68㌔/147ポンド)、又はその1つ下、スーパーライト(63.50㌔/140ポンド)がベストだと思う。
2)ディフェンスの向上が見られない。そのスーパーライト級時(1996年頃)の3次元ディフェンスを捨て、上体が立ちっぱなしのディフェンスは命とりになるであろう。
3)スタミナのなさ。以前から言われている事だが、階級を上げるにしたがって顕著になっている。これは改善不能では?
4)意外性がない。ここがよく比較されるシュガー レイ レナードとの違い。作戦、応用力 (頭の柔軟性)に欠ける。デラホーヤの試合は予測が難しかしくない。

ホプキンスにとり、ウィリアム ジョッピー、ロバート アレン、そして現WBC指名挑戦者ハワード イーストマンのほうがよほど危険な相手だと思う。
デラホーヤは完成されたボクサーである。数ヶ月後に全く違う選手に変わりリングに上がる訳がない。ゴールデン ボーイがどう意地を見せるか?
コメント
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