今から30年と一週間前にあたる1994年3月19日、南アフリカで行われた試合結果です。
WBAライト級戦:
王者グッシー ナザロフ(協栄/キルギスタン)判定3対0(118-108、118-110、118-111)挑戦者ティンガン トベラ(南ア)
*5ヵ月前に対戦している両雄。その時はナザロフ、トベラ共にそれぞれ一度ダウンを喫するなど、一進一退の攻防がフルラウンドに渡り続きました。勝者となったナザロフですが、目の下を大きく腫らすなど、まさに満身創痍の末世界のベルトを奪取しています。
第一戦から5ヵ月のインターバルを挟み、ダイレクトリマッチが行われました。世界トップレベルの選手が、その僅かな期間で大きな変化をするというのは、よほどの事がない限りないでしょう。しかしこのリターンマッチでは、勢いというのでしょうか、ナザロフが自信満々で終始ペース試合を把握。7回にダウンを奪うなど、まったくのワンサイド・ゲームで勝利を収めてしまいました。
(再び敵地に乗り込み、ワンサイド劇を演じたナザロフ)/ Photo: Sport & Note
一戦ごとにその戦力を増していた当時のナザロフ。トベラとの連戦の前までは、後半にペースが乱れるなど、まだまだ不安定な面がありました。しかしトベラとの敵地での2連戦を期に、そのテンポの良いボクシングに加え、フルラウンドに渡るペース配分のコツを掴み、安定政権樹立の第一歩を歩み始める事になりました。
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