DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

マッティーセ、ピーターソンを破壊

2013年05月21日 03時05分42秒 | 世界ボクシング
先週末18日土曜日、米国ニュージャージー州で行われた試合結果です。
スーパーライト級強12回戦:
WBC暫定王者ルーカス マッティーセ(亜)TKO3回2分14秒 IBF王者ラモント ピーターソン(米)

*事実上の王座統一戦。マッティーセがピーターソンを飲み込んだ結果となっています。

2回、アルゼンチン人の右ボディーからの左フックが米国人のこめかみをかするようにしてヒット。ピーターソンがこの試合初のダウンを喫しています。

最終回となった3回、左の相打ちで勝ったマッティーセ。凄まじいダウンを追加。試合再開直後のダウンをおまけです。そのパンチ力は驚異的ですが、この試合ではその防御力の高さ、左右前後に自由に動くフットワークの巧妙さも見せつけています。そしてマッティーセは37戦でダウン無しのタフガイでもあります。

現役同級王者に圧倒的な強さを見せつけて勝利を収めたマッティーセ。WBC正規/WBAスーパー王者のダニー ガルシア(米)戦は激しい試合になるでしょう。




ウェルター級強12回戦:
IBF王者デボン アレキサンダー(米)TKO7回終了 挑戦者ルー パーディ(英)

*代役挑戦者が前日計量に失敗したため無冠戦となった一戦。アレキサンダーがきっちりと勝利を収めています。
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レベデフ、陥落

2013年05月20日 22時50分44秒 | 世界ボクシング
先週17日金曜日、ロシアで行われた試合結果です。
WBAクルーザ級王座統一戦:
休養王者ギレルモ ジョーンズ(パナマ)TKO11回1分54秒 正規王者デニス レベデフ(露)

*一試合毎に勢い、安定感を増していたレベデフと試合間隔が開き過ぎていたため休養王者に昇格(?)していたジョーンズの対戦。試合前の予想は、私も含めレベデフの快勝でした。しかしいざ蓋を開けていると激しい消耗戦が繰り広げたれていきます。

まずオーソドックス(右構え)のパナマ人対サウスポー(左構え)のロシア人によるジャブの打ち合いを制したのはジョーンズ。初回終了時にはすでにレベデフの右目は大きく腫上がってしまいました。

短身のレベデフはジョーンズの顔面を被弾したいためどうしても上体が立ってしまいます。そんなレベデフに対し、ジョーンズは左ジャブに加え右アッパー、右ボディーを当てていきます。

接近戦で不利を感じたレベデフはアウトボクシングに切り替え、上下左右にパンチを散らしポイントをリードして行きます。しかし4回終了時にはすでに右目は塞がっている状態に。その負傷に対し、11回にこの試合を通じて唯一のドクターチェックが入りますが試合は継続されます。あれだけの負傷に対し何ら対処しなかったレフェリーの措置には首を捻りたくなります。

中盤戦終了時までにポイント、ペースを奪われたジョーンズは9回からサウスポーにスイッチ。距離感のないレベデフはその変化に対処できずに9回、10回とポイントを奪われていきます。そして11回、ジョーンズに細かいパンチをまとめられたところでギブアップ。41歳のベテランに大金星を献上しています。ちなみに10回終了時までの採点は、3対0(97-93、96-94x2)でレベデフがリードしていました。私(Corleone)は95対95のイーブンでした。

2011年11月以来の試合で勝利を収めたジョーンズ。どこかのサイトで「以前スーパーウェルター級の王座を獲得した」とありますがそれは間違い。ジョーンズは1998年にWBAのスーパーウェルター級王座に2度挑戦していますが王座獲得はなりませんでした。

敗れたレベデフ、右目が心配です。




WBAヘビー級戦(レギュラー王座):
王者アレクサンデル ポベトキン(露)TKO3回2分33秒 挑戦者アンジェイ ワウルジク(ポーランド)

*世界ヘビー級戦ながらもクルーザー級戦の露払いの一戦となったこの試合。ポベトキンは苦もなくポーランド人を仕留め、4連続防衛に成功しています。

10月5日にはいよいよウラジミール クリチコ(ウクライナ)対ポベトキン戦が行われる予定です。

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マクドネルが空位の王座を獲得

2013年05月19日 22時45分08秒 | 世界ボクシング
今月11日、英国で行われた試合結果です。
IBFバンタム級王座決定戦:
ジェームス マクドネル(英)判定2対0(114-114、118-110、115-113)フリオ セハ(メキシコ)

*これまでに英国、英連邦、欧州王座を順次獲得してきたマクドネル。僅差の判定ながらも20歳の対戦者に競り勝ち空位の王座奪取に成功。新王者陣営は米国進出に乗り気ですが、21勝(9KO)2敗の示すような非力な選手。実現は難しいでしょう。

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今週末の試合予定

2013年05月18日 00時04分38秒 | 世界ボクシング
2013年5月第3週末の試合予定です。

18日 土曜日
米国ニュージャージー州
IBFウェルター級戦:
王者デボン アレキサンダー(米)対 挑戦者ルー パーディ(英)

スーパーライト級強12回戦:
IBF王者ラモント ピーターソン(米)対 WBC暫定王者ルーカス マッテューセ(亜)



メキシコ
WBCインターナショナル・ウェルター級王座決定戦:
シェーン モズリー(米)対 パブロ セサール カノ(亜)

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一翔のライバル王者、苦しんで防衛に成功

2013年05月17日 14時21分21秒 | 世界ボクシング
先週末11日土曜日、メキシコで行われた試合結果です。
WBCライトフライ級戦:
王者アドリアン エルナンデス(メキシコ)判定3対0(116-112x2、118-110)挑戦者ヤデル カルドセ(ニカラグア)

*今回が2度目の王座の2回目の防衛戦となったエルナンデス。格下と予想された相手に左目を大きく晴らす大苦戦。数字以上に苦しい試合内容で防衛に成功しています。

個人的には一翔にはこのエルナンデスに挑戦し、2階級制覇を達成してほしかったです。
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意見番(05‐16‐13)

2013年05月16日 13時43分53秒 | ボクシングネタ、その他雑談
2013年5月16日ごろの意見番です。

*昨日15日に発売されたボクシング・マガジンとボクシング・ビートの最新6月号。両紙の表紙を飾ったのは左ボディー一発で挑戦者を静めた内山 高志(ワタナベ)。これには納得です。ただ、「佐藤 洋太、タイで沈む」というのがあっても面白かったかもしれません。

  
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一翔はボディー、宮崎は左フックで初防衛

2013年05月15日 23時45分51秒 | 世界ボクシング
一週間前の8日、大阪ボディーメーカーコロシアムで行われた試合結果です。
WBAライトフライ級戦:
王者井岡 一翔(井岡)対 挑戦者ウィサヌ ゴーキャットジム(タイ)

*相手はこの試合を含めプロ54戦のキャリアを持つウィサヌ。しかも構えは叔父の弘樹氏が大の苦手としていたサウスポー。そんな曲者を相手にプロ12戦目の一翔は、普段どおりの落ち着いたボクシングを展開し、試合開始から主導権を握っていきます。3回には試合のペースを完全にものにした一翔。上下左右、様々なパンチで挑戦者にダメージを与えていきます。最後は9回、右ボディーで止めを刺し試合終了。フィニッシュはこの一発のためではなく、これまでのダメージの蓄積によるものになります。

8回終了時までの採点は当然の如く3対0(80-72x2、77-75)で一翔。私(Corleone)はフルマークの80対72で一翔としています。

相変わらずの冷静さ、バランスのよさを見せつけた一翔。8月ごろに次戦を予定しています。




WBAミニマム級戦:
王者宮崎 亮(井岡)TKO5回2分22秒 挑戦者カルロス ベラルデ(メキシコ)

*初防衛戦のプレッシャーもなく、試合開始時から打ち合いを臨んでいった宮崎。私の目にはあえて相手の土俵で戦っていっているように見えました。ハンドスピードで上回った王者と、角度のいいパンチで対抗していった挑戦者。5回のフィニッシュ・ブローとなった左フックの相打ち時までは五分五分の試合内容でした。3人のジャッジも4回終了時までの採点は3者揃って38対38のイーブン。

印象度では 一翔を上回った宮崎。この試合を最後にミニマム級を卒業する可能性は十分にあるようです。

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バーンズ、逆転TKO防衛に成功

2013年05月14日 05時37分08秒 | 世界ボクシング
先週末11日土曜日、スコットランドで行われた試合結果です。
WBOライト級戦:
王者リッキー バーンズ(スコットランド)TKO9回終了 挑戦者ホセ ゴンザレス(プエルトリコ)

*試合前までの戦績が22戦全勝(17KO)だったゴンザレス。前半戦はその戦績が示す通りに試合を有利に進めていきました。

長いリーチ、柔軟なボディーワーク、そしてスピードに乗った左ジャブでバーンズを後手にまわした挑戦者。特に5回、6回は明確な形でポイントを奪取。7回の激しい打ち合いでも勝ったのはゴンザレスでした。しかしその打ち合いで燃え尽きてしまったのか、8回、9回は逃げに徹し、9回終了と同時にギブアップ。何でも自身の怪我のための白旗だそうです。

9回終了時までの採点は3人のジャッジが揃って87対84でプエルトリコ人を支持。私(Corleone)は86対85でゴンザレスとしています。

苦しみながらも精神力の強さで3度目の防衛に成功したバーンズ。試合を通してガードの固さを見せつけています。身体能力は高いものを見せたものの、精神的弱さを暴露したゴンザレス。頻繁にサウスポーへのスイッチを見せていましたが、左構えはそれほど得意ではなさそうです。

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マレス、サンタクルス

2013年05月13日 23時44分27秒 | 世界ボクシング
今月4日に行われた「メイウェザー対ゲレロ」戦の前座で行われた試合結果です。
WBCフェザー級戦:
挑戦者アブネル マレス TKO9回2分20秒 王者ダニエル ポンセ デレオン(共にメキシコ)

*ちょうど1年前にWBCスーパーバンタム級王座を獲得し2階級制覇に成功しているマレス。2回と9回にダウンを奪い3階級制覇に成功しています。ただ試合内容自体はかなり競ったものだったようです。

USBAスーパーバンタム級王座決定戦:
前IBFバンタム級王者レオ サンタクルス(メキシコ)TKO5回1分5秒 アレクサンデル ムニョス(ベネズエラ)

*昨年6月に当時空位だったIBFバンタム級王座を獲得。わずか半年の間にその王座を3度防衛してきたサンタクルス。減量苦のためにスーパーバンタム級に転向してきました。転級第一戦の相手は日本でもお馴染みの強打者ムニョス。サンタクルスはその強打者に打ち勝ち、IBFの下部組織であるUSBA王座を獲得。2階級制覇に向け好スタートを切っています。

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柴田、加藤がOPBF王座を獲得

2013年05月12日 11時31分19秒 | 世界ボクシング
先週末4日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)ミドル級戦:
挑戦者柴田 明雄(ワタナベ)負傷判定9回1分7秒(3対0:87-83、89-81、89-82)王者淵上 誠(八王子中屋)

*スピードで上回る柴田が主導権を握り続けた試合。自身の怪我のため負傷判定に結果をゆだねるも、明白な判定勝利。OPBF王座の2階級制覇達成に成功しています。




OPBF/日本ライト級戦:
日本王者加藤 善孝(角海老宝石)判定3対0(116-110x2、116-111)佐々木 基樹(帝拳)

*順調に日本王座の防衛記録を伸ばしている加藤と、復調の兆しを見せていた佐々木による2冠戦。現在の勢いで勝る加藤が勝利を収め、OPBF王座を獲得すると共に、日本王座の5連続防衛成功を果たしています。試合後佐々木は引退を発表しています。

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