DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

無印の坂本、世界初挑戦が決定(IBFフライ級)

2018年12月11日 01時34分30秒 | 世界ボクシング
今年の大晦日、中国のマカオで予定される試合です。
IBFフライ級戦:
王者モルティ ムザラネ(南ア)対 挑戦者坂本 真宏(六島)

*国内でもほぼ無名に近い坂本。そのキャリアで目立つことと言えば、2年前に前WBO同級王者木村 翔(青木)と対戦し、僅差の判定負けを喫したぐらいでしょうか。坂本が挑戦するムザラネは、2000年師走にデビューして以来、38戦のキャリアを積んできました。ここまでの戦績が36勝(24KO)2敗(2KO負け)という素晴らしいキャリアの持ち主であるムザラネ。9年前に同王座を獲得しましたが、プロモーションの関係でしょうか、その王座は4度防衛後に一度返上。その後、マイナー団体のIBO王座を獲得し、3度防衛に成功。今年の夏にマレーシアのリングでこの王座に返り咲いた古豪/強豪選手です。

正直、坂本が王座奪取する可能性は低いと思いますが強敵相手にどこまで食い下がれるか。そのあたりがこの試合の見どころでしょうね。

このIBFフライ級戦ですが、WBAライトフライ級戦は、すでに発表されているWBOスーパーフライ級王座決定戦、ドニー ニエテス(比)対 井岡 一翔(Sankyo)とWBAライトフライ級戦、ヘッキー ブドラー(南ア)対 京口 紘人(ワタナベ)と同じ興行で行われます。

そういえば今回争われるIBFフライ級王座。ニエテスが返上した王座にムザラネが就任。2014年5月には、一翔が挑戦し獲得ならなかった王座でもあります。
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ペドラサ、大善戦(2団体統一ライト級)

2018年12月10日 01時36分46秒 | 世界ボクシング
現地時間の約半日前(8日・土曜日)、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
2団体ライト級王座統一戦:
WBA王者ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)判定3対0(117-109x2、119-107)WBO王者ホセ ペドラサ(プエルトリコ)

*この試合前の主役はロマチェンコであり、試合後もロマチェンコであることに変わりはありません。試合の方も判定を見てわかるように、大差でウクライナ人が支持されました。そしてロマチェンコは、11回に決定的と言えるダウンを2度奪っています。

6回以降は、ラウンドを重ねるごとにロマチェンコがライバルを追い詰めていきました。終盤戦は、「いつ、ロマチェンコが試合を終わらせるのか?」に焦点が集まったことでしょう。しかしペドラサも地味な選手とはいえ、世界2階級制覇を達成した好選手。最初の5ランドは、超強豪相手に互角のボクシングを展開しました。

ウクライナ人より長い距離を持つペドラサは、手数と忙しい動きでロマチェンコに対抗。パンチの的確性では劣るも、試合のペースを譲りませんでした。ロマチェンコは攻勢に出るも、パンチが届かず。近距離に入ってもミスブローが目立つ予想外の序盤戦となりました。

「ロマチェンコ陥落か?」と思わせる前半戦でしたが、そこはさすがはロマチェンコ。少々強引ではありましたが、ペドラサとの距離を潰していきペースを完全に把握。気がついてみれば、大差の判定勝利でWBO王座も吸収していました。

試合後のコメントで、来年はライト級の4団体ベルトの統合を目標に掲げたウクライナ人。IBF王座をすでに手放し、WBC王座のみを保持しているマイキー ガルシア(米)には、同級に留まっていてほしかったですね。


WBOスーパーバンタム級戦:
挑戦者エマヌエル ナバレッテ(メキシコ)判定3対0(116-112x2、115-113)王者アイザック ドビ(ガーナ)

*今年の1月に同暫定王座を獲得し、4月に正規王者に昇格していたドビ。8月には大竹 秀典(金子)を初回TKOで破り、今後の同級戦線の中心的選手になっていくだろうと予想されていたガーナ人でした。しかし指名挑戦者ナバレッテ相手の徐々に、徐々にと追い詰められ、最終的には僅差の判定負け。予想外の王座転落。しかし新王者ナバレッテは来月に24歳となる選手。この試合後の戦績が26勝(22KO)1敗と、逆に新スター候補選手誕生と見ることも出来るでしょう。
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小西、仲村がそれぞれ勝利(WBOアジア太平洋王座x2)

2018年12月09日 00時45分45秒 | 世界ボクシング
今月1日、エディオンアリーナ大阪で行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋・ライトフライ級戦:
王者小西 伶弥(真正)TKO8回2分32秒 挑戦者リチャード ロサレス(比)

*昨年の師走にはまだ、それまで戦っていた最軽量級の日本王座の防衛戦を行っていた小西。今年に入り同級に転向。3月に行われた初戦では、いきなりWBA王座決定戦に出場するも、その時は僅差の判定で世界王座獲得ならず。7月に出場した現在保持している王座決定戦では、接戦から最終回に抜け出しKO勝利。日本ミニマム級王座に続いて、自身2つ目の王座を獲得しています。

新たな階級で大きな転機を迎えた2018年の小西。今年の最後の一番をいい形で終わらせたかった筈ですが、比国の中堅選手と荒れた試合を演じてしまったようです。最終的にはロサレス陣営が降参したために、無事白星を加えることが出来た小西。しかし早ければ来年に予定している2度目の世界戦出場に向け、多くの課題を残してしまいました。


WBOアジア太平洋・スーパーフェザー級王座決定戦:
仲村 正男(渥美)TKO10回2分39秒 カルロ マガリ(比)

*元OPBF同級王者同士の対戦となった一戦。5回に、足が揃っていたところに、いいタイミングでパンチを貰ってしまい、ダウンを喫してしまった仲村。しかしそのダウンからのダメージは見られず。それ以外は軽快なボクシングを展開し、終盤TKO勝利。2011年5月にOPBF王座を失って以来のベルトを腰に巻くことに成功しています。

この試合後の戦績が25勝(24KO)3敗(2KO負け)と素晴らしい戦績の持ち主である仲村。2014年7月には、現WBO王者伊藤 雅雪(伴流)に僅差の判定負けを喫しています。この勝利、王座獲得により、伊藤への雪辱戦へ向け前進したことにもなります。
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今週末の試合予定

2018年12月08日 00時03分33秒 | 世界ボクシング
2018年12月第2週末の試合予定です。

8日 土曜日
フランス
WBAスーパーウェルター級戦(暫定王座):
王者ミシェル ソロ(仏)対 挑戦者グレグ ベンデティ(米)

米国・ニューヨーク州
2団体ライト級王座統一戦:
WBA王者ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)対 WBO王者ホセ ペドラサ(プエルトリコ)

WBOスーパーバンタム級戦:
王者アイザック ドビ(ガーナ)対 挑戦者エマヌエル ナバレッテ(メキシコ)


9日 日曜日
エディオンアリーナ大阪
日本ウェルター級戦:
王者矢田 良太(グリーンツダ)対 挑戦者藤中 周作(金子)

日本スーパーフライ級戦:
王者奥本 貴之(グリーンツダ)対 挑戦者橋詰 将義(井岡)

OPBF(東洋太平洋)ライト級戦:
王者中谷 正義(井岡)対 挑戦者ハリケーン 風太(カシミ)


13日 木曜日
後楽園ホール
日本ライト級戦:
王者吉野 修一郎(三迫)対 挑戦者小林 和優(RK蒲田)


14日 金曜日
WBOスーパーミドル級戦:
王者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)対 挑戦者ジェシー ハート(米)
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ワイルダー、フューリーは痛み分け(WBCヘビー級)

2018年12月07日 02時48分05秒 | 世界ボクシング
先週末1日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBCヘビー級戦:
王者ディオンティー ワイルダー(米)引き分け1対1(115-111、112-114、113-113)挑戦者タイソン フューリー(英)

*この試合はまだダイジェストしか見ていません。その映像と、これまでのこの試合に関する記事を読んでみると、ヘビー級らしい素晴らしい試合は展開された様子。

試合全体をコントロールしたのは技術で勝ったフューリー。しかしワイルダーもその強打で9回と12回にダウンを奪い意地を見せました。出された採点は1対1の引き分けというもの。この結果に対し、「引き分けはともかく、115対111のワイルダーはないだろう」、という意見が多かったようです。

   
(共に持ち味を発揮したワイルダーとフューリー)

今回の試合の結果、お互いの全勝記録はストップ。ワイルダーは保持するWBC王座の8度目の防衛に成功するとともに、戦績を40勝(39KO)1引き分けとし、フューリーはそのレコードを27勝(19KO)としています。


(試合後、お互いの力量を認め合った両者)

現在のヘビー級でワイルダー、フューリーの対抗馬として挙げられる唯一挙げられるのが、IBF/WBA/WBOの3団体ヘビー級王座保持者のアンソニー ジョシュア(英)。22戦全勝(21KO)の凄まじい戦績の持ち主であるジョシュアは、来年4月13日に試合を予定しています。本来なら今回のWBCヘビー級戦の勝者との対戦をその日に予定していましたが、4団体ヘビー級王座統一戦の前に、「ワイルダー対フューリーII」が行われる可能性があるようです。出来ればこの3選手による三つ巴戦が実現してほしいものです。


(ヘビー級3強:ワイルダー、フューリー、ジョシュア)

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細川、速攻防衛に成功(日本スーパーライト級)

2018年12月06日 00時19分42秒 | 日本ボクシング
先週末1日・土曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本スーパーライト級戦:
王者細川 バレンタイン(角海老宝石)TKO初回2分56秒 挑戦者稲垣 孝(フラッシュ赤羽)

*昨年師走の14日、3度目の王座挑戦で初のタイトル奪取に成功した細川。その勝利は36歳(この4月に37歳)の王者にとり、実に31戦目での出来事でした。対する稲垣も中々の苦労人。今回が細川の上を行く40戦目の試合となった33歳。稲垣はこれまでに、日本スーパーフェザー級、ライト級王座に挑戦してきており、まさに彼にとって3度目の正直なるか、といった一戦になりました。

ここまでの戦績が20勝(9KO)17敗(6KO負け)2引き分けと、ほぼ5割の勝率の稲垣が積極的に打って出た一戦。しかしその攻撃に対し細川が冷静に対処。初回終了間際にダウンを奪うと、その後の連打でレフィリーストップを呼び込む速攻劇を演じることに成功。少々試合間隔が空き気味ですが、1年前に獲得した王座の2度目の防衛を果たしています。
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井上、世界の表紙に

2018年12月05日 01時37分11秒 | ボクシングネタ、その他雑談
1922年創刊という歴史あるボクシング雑誌リング。WBAバンタム級レギュラー王者の井上 尚弥(大橋)が、日本人選手として同誌の表紙を飾る事になりました。凄いですよね、まさに「世界のモンスター」と言っていいでしょう。 

   
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2019年初の世界戦(色々:12‐04‐18)

2018年12月04日 02時01分38秒 | 世界ボクシング
最近(2018年12月4日ごろ)のニュースです。

1)自身の怪我から戦線から離脱中のオスカル バルデス(メキシコ)。来年1月12日、スペイン出身のアンドニ ガゴを相手に、保持するWBOフェザー級王座の5度目の防衛戦を行います。現在のところこの試合が2019年初の世界戦になるようです。

2)その翌日13日、IBFスーパーミドル級王者のホセ ウスカテギ(ベネズエラ)が指名挑戦者カレブ プラント(米)を相手に、今年3月に獲得した王座の初防衛戦を行います。9月に無冠戦に出場し、勝利を収めているウスカテギですが、やはり待ち遠しいでしょうね、この初防衛戦は。この試合は米国・カリフォルニア州で決行されます。

3)いつの間にやら空位となっていたWBCスーパーミドル級タイトル(多分、私が知らなかっただけ)。その空位の王座決定戦が来年の2月23日、米国・ミネソタ州で行われます。その試合に出場するのはも以前同王座を保持していたアンソニー ディレル(米)と同インターナショナル保持者のアブニ イユリディン(トルコ)。

4)体重300ポンド(136キロ)以上の巨漢ジャレール ミラー(米)が先月17日、米国・カンザス州のリングに登場。世界ランカー・ボグダン ディヌ(ルーマニア)を粉砕し、無敗記録を23(20KO、1引き分け)に更新。WBAとWBOの北米団体の王座獲得に成功しています。

5)この試合、一時は「WBAヘビー級王座のレギュラー王座決定戦になるのでは?」と噂されていました。しかしドーピング疑惑が起こったマヌエル チャー(独)の王座剝奪はナシ。チャーは三度フレス オケンド(プエルトリコ)戦に向け、交渉を開始するようです。

6)先月末25日、愛知県刈谷市あいおいホールでWBOアジア太平洋フェザー級戦が行われ、この試合後に19歳になったばかりの挑戦者森 武蔵(薬師寺)が、最近日本のリングで好調だったリチャード プミクピックに5回負傷判定(2対1:49-47、49-46、47-48)。2016年師走にデビューして以来、8戦目(全勝5KO)で王座獲得に成功しています。
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フレッシュマート、ライバルを返り討ち(WBAミニマム級)

2018年12月03日 00時19分20秒 | 世界ボクシング
先週29日・木曜日、タイで行われた試合結果です。
WBAミニマム級戦:
王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)判定3対0(117-111、116-112、115-113)挑戦者バイロン ロハス(ニカラグア)

*2016年6月に対戦している両選手。その時は正規王者ロハスと、暫定王者だったフレッシュマートがWBA最軽量級王座の統一戦を行うという形で行われました。両者の第一戦では、タイ人が僅差の判定勝利(3対0:115-113x3)を収めWBAミニマム級王座統一に成功。それと同時に防衛回数を4に伸ばしています。

初戦が行われてから2年半。ノックアウトは5度の防衛を積み重ね、その内一試合を自身初の海外遠征(中国)で勝利を収めています。対するロハスは8つの勝利(内3KO)を重ねていますが、そのすべてを自国で行い、しかも6回戦、もしくは8回戦で勝利を収めてきました。両者が重ねてきた試合の質が出たのでしょうか。この再戦では、第一戦より差がついた判定でフレッシュマートが勝利(結構荒れた試合だったようです)。全勝記録を19(7KO)に伸ばすと同時に、保持する王座の10度目の防衛に成功しています。

WBAミニマム級のランキングを見てみると、OPBF(東洋太平洋)王者の小浦 翼(E&Jカシアス)、そして日本王者小野 心(ワタナベ)が顔をのぞかせていますが、ともに下位。WBA最軽量級王座は、しばらくは日本から遠い存在になりそうです。
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豪州ダービー、96秒で決着(ミドル級)

2018年12月02日 00時14分31秒 | 世界ボクシング
現地時間の一昨日(11月30日・金曜日)、豪州で行われた試合結果です。
WBOオリエンタル・WBAオセアニア ミドル級戦:
前WBOウェルター級王者ジェフ ホーン TKO初回96秒 WBOオリエンタル王者アンソニー マンディン(共に豪)

*元ウェルター級王者ホーンと、スーパーウェルター級からクルーザー級(実際はライトヘビー級強)で活躍してきたマンディンの対戦。ミドル級で拳を交えた両者ですが、実際はスーパーウェルター級より若干重めの体重で相対しています。

現地・豪州ではかなりの盛り上がっていたと予想された一戦ですが、アッという間に試合は終わってしまいました。去る6月に、テレンス クロフォード(米)相手に一方的な試合展開の末、TKO負けを喫していたホーン。しかし今回の試合では、開始のゴングと同時に元気満々に体格で上回っているマンディンに襲い掛かっていきました。右の強打を連発し、ライバルを脅していったホーン。最後はロープ際で左フックからの連打でマンディンを沈め試合終了。ホーンが予想外の短期決戦を制し、2つの地域王座をゲッとする事に成功しました。

試合後、即引退を表明した43歳のマンディン。初回TKO負けを喫してしまい、落胆するのは分かりますが、その内リングに復帰するでしょうね。

この試合後のホーンの戦績は19勝(13KO)1敗(1KO負け)1引き分け。マンディンのそれは48勝(28KO)9敗(4KO負け)となっています。
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