韓国語学習者の皆さんは<ナルラリ>をご存じでしょうか?
「知ってるよ」という方、それは〝2つの意味〟のうちどちらでしょうか? それとも両方とも知ってました?
ドラマ「星に願いを」の最初の方で、施設育ちの女性ヨニ(チェ・ジンシル)は、人気歌手のミン(アン・ジェウク)とデザイン会社の御曹司ジュン(チャ・インピョ)にナンパされかかるが、嘘をついて逃れる。後に親しくなったミンに、ヨニは逃げた理由を打ち明ける。「<遊び人>に見えたから・・・・」と字幕。
この<遊び人>にあたる部分が、聞いていると<ナルラリ>と言っているので、あれ?と思って朝鮮語辞典で<ナルラリ.날라리>を引くと、「2 <俗> 仕事や勉強よりも遊ぶのが好きな人。3 <隠> 女性を食い物にする男。ひも。」と出ているんですね。
なるほど、たしかに<遊び人>と訳してピッタンコです。
インターネットで画像検索すると、たとえば下のようなしょーもない若者の画像がいろいろ出てきます。
この言葉、学校関係では<模範生>の反対語として用いられているようです。
「A高校は模範生が多いが、B高校はたいていが<ナルラリ>だ」とか・・・。
私ヌルボが「あれ?」と思ったのは、もう1つの方の意味しか知らなかったからです。辞典では、最初に載っています。「1《楽》チャルメラ(木管楽器) (類)태평소」。
私ヌルボは、フルートとか楽器をいくつかやっていたこともあって、韓国の農楽で使われる楽器には興味を持って見たり聴いたりしてきました。
チャンゴとかケンガリのようなにぎやかな打楽器群に対抗して、ビ~ビ~と非常に目立つ音の管楽器があって、何という楽器かと思って調べたら、それがナルラリだったんですね。
少なくとも音だけはおなじみのラーメン屋さんのチャルメラ。全く同じかどうかは知りませんが、同様のダブルリード楽器です。(下の画像)
本来の意味はこの楽器の方なのですが、これがなぜ<遊び人>を意味するようになったのでしょうか? 韓国のサイトで探ってみたところ、次のようなものがありました。
「ナルラリの音はよく目立つので、軍中で合図用としてよく用いられたほどである。また太鼓(プク)や銅鑼(チン)に対してふざけかかっているように聞こえるところから、「人の目をかまわず、どこでも目につくような軽薄な奴」を意味するようになったと思われる」。
信憑性のほどはわかりませんが、なるほどなー、という感じではあります。
毎度のことながら、言葉の奥は深いです。
追記:辞典にあるようにナルラリはテピョンソともいいます。むしろそれが本来の言葉のようで、ナルラリはその音色からきた言葉。韓国伝統楽器の販売サイトでお値段を見てみると、材質によって差があって、2万6千円~4万2千円てとこですね。
「知ってるよ」という方、それは〝2つの意味〟のうちどちらでしょうか? それとも両方とも知ってました?
ドラマ「星に願いを」の最初の方で、施設育ちの女性ヨニ(チェ・ジンシル)は、人気歌手のミン(アン・ジェウク)とデザイン会社の御曹司ジュン(チャ・インピョ)にナンパされかかるが、嘘をついて逃れる。後に親しくなったミンに、ヨニは逃げた理由を打ち明ける。「<遊び人>に見えたから・・・・」と字幕。
この<遊び人>にあたる部分が、聞いていると<ナルラリ>と言っているので、あれ?と思って朝鮮語辞典で<ナルラリ.날라리>を引くと、「2 <俗> 仕事や勉強よりも遊ぶのが好きな人。3 <隠> 女性を食い物にする男。ひも。」と出ているんですね。
なるほど、たしかに<遊び人>と訳してピッタンコです。
インターネットで画像検索すると、たとえば下のようなしょーもない若者の画像がいろいろ出てきます。
この言葉、学校関係では<模範生>の反対語として用いられているようです。
「A高校は模範生が多いが、B高校はたいていが<ナルラリ>だ」とか・・・。
私ヌルボが「あれ?」と思ったのは、もう1つの方の意味しか知らなかったからです。辞典では、最初に載っています。「1《楽》チャルメラ(木管楽器) (類)태평소」。
私ヌルボは、フルートとか楽器をいくつかやっていたこともあって、韓国の農楽で使われる楽器には興味を持って見たり聴いたりしてきました。
チャンゴとかケンガリのようなにぎやかな打楽器群に対抗して、ビ~ビ~と非常に目立つ音の管楽器があって、何という楽器かと思って調べたら、それがナルラリだったんですね。
少なくとも音だけはおなじみのラーメン屋さんのチャルメラ。全く同じかどうかは知りませんが、同様のダブルリード楽器です。(下の画像)
本来の意味はこの楽器の方なのですが、これがなぜ<遊び人>を意味するようになったのでしょうか? 韓国のサイトで探ってみたところ、次のようなものがありました。
「ナルラリの音はよく目立つので、軍中で合図用としてよく用いられたほどである。また太鼓(プク)や銅鑼(チン)に対してふざけかかっているように聞こえるところから、「人の目をかまわず、どこでも目につくような軽薄な奴」を意味するようになったと思われる」。
信憑性のほどはわかりませんが、なるほどなー、という感じではあります。
毎度のことながら、言葉の奥は深いです。
追記:辞典にあるようにナルラリはテピョンソともいいます。むしろそれが本来の言葉のようで、ナルラリはその音色からきた言葉。韓国伝統楽器の販売サイトでお値段を見てみると、材質によって差があって、2万6千円~4万2千円てとこですね。