愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

台風のおかげでひと息つけた朝

2021-07-26 10:49:08 | ルイとの日々

南東の太平洋々上から列島をうかがう台風のおかげで、朝から空を灰色の雲が一面に覆っている。
湿度はあるがやっぱり涼しい。
このところ、ほぼ絶えまなく夏の陽射しにさらされていたのでありがたい。

5時半に出かけると、外には顔見知りのワンコたちがすでに散歩をしていた。
リンちゃんにカンタくんたちだ。

リンちゃんとは、おととい、お父さんと散歩中に逢っているが、お母さんとは久しぶりだ。
お父さんといっしょのカンタくんは、連休中、毎日逢っている。
このあとも、二度逢ったから、なんときょうの朝だけで三度すれ違ったことになる。

ぼくたちはいつもの4,000歩のコースを歩く。
月曜日なので農家がやっている直売所でキュウリとピーマンをひと袋ずつ買う。
キュウリは小ぶりながら6本、ピーマンは5個でそれぞれ100円だからお買い得ではないだろうか。

陽射しが雲にさえぎられているから、ルイもあまり抵抗しないで歩く。
むろん、湿度があるから、ぼくが感じるよりは暑さがつらいだろうと想像できる。

今年だけの(土日を含んだ)四連休が終わって平常の日常に戻っているはずだが、ちょっと時間が早いからか、町はまだ休日のようなまどろみのなかにある。

帰り道の、畑の際の低いブロックがあって、東側のアパートが日陰を作ってくれる場所まできて、ひと息入れた。
ここで5分ばかり休んで持参した冷たい水を分けあって飲む。

ルイは伏せて、ぼくはブロックに腰を下ろして休む。
ここまで3,000歩ほど歩いている。
暑いときは身体を冷やすにはちょうどいい場所だ。
ただ、休みすぎると歩くのがかえってつらくなる。
長くても5分、たいてい3分くらいで立ち上がる。

この休憩の時間どりが、ワンコのルイにとっていいのかわるいのか、ぼくにはわからない。
ただ、散歩はぼくのためでもあるのでルイにもつきあってもらっている。

雲が切れて、陽がさしはじめた。
ひなたはさすがに暑い。

最後のルートどりは、この3日ばかりは暑さを避けていちばん短いコースにしていた。
だが、きょうはさいわいまた曇ってくれたのでいつもの長めのコースを歩いた。

ほとんどバテることなく、久々の心地よい疲労感にひたることができた朝だった。

ただいまダイエット中

2021-07-25 18:50:12 | ルイとの日々

「やっぱり脚がふるえていますね。ああ、よかった」
おととい、はじめて逢った2歳のコーギーの飼い主のお父さんは、ルイを見てそういった。
たしかに、体重が20キロ近くあるというその子の後ろ脚も、かすかにふるえている。

「ああ、よかった」とは、あんまりだが、ぼくもその子を見ながら、やっぱり“コーギーの脚のふるえは珍しくないらしい”とあらためて思っていた。
ルイの前に12年間いっしょに暮らしたコーギーのむぎも若いころから、やっぱりうしろ脚がふるえていた。

むぎの時代、コーギーはテレビCMの影響でたくさんいたが、うしろ脚がふるえている子はとりたてて記憶にない。
かかりつけの獣医師にも、「うしろ脚がふるえていますけどだいじょうぶでしょうかね」といってみたが、返事がなかった。
たしかに、最後までそのうしろ脚に支障は感じなかった。

だから、ルイが5歳前で同じようにふるえはじめても、あまり心配しなかった。
だが、ルイはときどき歩けなくなった。
そのつど、薬をもらえば1週間ほどでちゃんと歩けるようになった。

専門医に精密検査をしてもらったが、うしろ脚に関しては異状は何も見つからない。
そして、相変わらずときどき歩けなくなった。

ぼくがていねいにマッサージをしてやるとかえって悪化して歩けなくなった。
去年からお願いしている獣医師も「高齢犬だと脚のふるえもよくいる」といい、「歩いたほうがいい」というだけだった。

むぎもそうだったが、ルイも太り気味である。
一念発起してルイの身体を絞ることにした。
家人が与えていたおやつを一切やめた。
朝夕のドッグフードもへらした。

段階的に散歩の距離をのばして歩いた。
筋肉をつけてやろうと思ったからである。
賭けだった。
なおさら悪化してしまうかもしれない。

だが、効果は半年を待たずにあらわれた。
体重の15.5キロを13キロまで絞り込んだ。
いまでは胴のくびれが美しい。
身体全体がスッキリしてきた。

脚のふるえは消えていないが、だいぶ改善している。
散歩の距離をのばしても、今年は歩けなくなっていない。
たくさん歩くので、食生活は以前以上に豊かにして様子をみている。

ルイのダイエット作戦は、緒に就いたばかりだが、いまのところ順調に推移している。
もちろん、ゆだんすればリバウンドをまねくだろう。

ぼくも一緒に身体が絞れたらいうことないのだが、こちらはさっぱり変わらない。
残念でならない。

コーギーに逢った!

2021-07-24 22:30:44 | ルイとの日々

きのう、夕方の散歩のとき、曲がり角で出合い頭にコーギーに逢った。
はじめて見る子だった。

「わあ、コーギーだ!」
うれしくなって写真を撮るのを忘れた。
連れていたお父さんもぼく同様に喜んでいる。

ワンコたちは同じ犬種だと知ってかしらずか、オス同士ながら友好的にあいさつを交わしている。
まだ若い。2歳だという。
ルイも大きいといわれるが、その子もかなりのデカコギだった。

連れていたお父さんには指摘しなかったが、明らかに太りすぎである。
それもハンパじゃない。20キロ近くあるという。

胴体の長さはルイのほうがいくぶん大きいように見えるのに、見た目も、実際の体重も比較にならないほどちがう。
ルイが15.5キロあったのを苦労して13キロまで落としたというと、お父さんは驚いていた。
たぶん、自分の家の子が太り過ぎだとあまり認識できていないらしい。

近所には、2、3年前に17歳で亡くなった女の子のコーギーがいた。器量よしだった。
ほかにも、保護犬なので正確な年齢はわからないが、チコちゃんという、シッポをもった、それはかわいい女の子がいた。
この子も、3年前にガンで亡くなってしまった。

現在、少し離れているが、ご近所にやっぱり女の子のコーギーがいる。
もう半年近く逢っていない。
美容院へは出入りしているそうだから、いずれまた逢えるだろう。

10年前に死んでしまったわが家のむぎもコーギーの女の子だった。
むぎがうちの子になった翌年くらいにテレビのコマーシャルでコーギーが使われ、コーギーがブレイクした。
休みの日に公園へいくとコーギーだらけだった。

むぎもルイも流行とは関係ない。
いまやコーギーは少数派となって、かえってスッキリする。

“うちの子”だったら犬種なんか関係ない。どんな子でもかわいい。
飼い主はみんな同じだろう。
ぼくが溺愛したシェラは雑種だった。

コーギーは太りやすいし、一年中、毛がハンパなく脱ける。
それに加えて、ルイには前脚に先天的な瑕疵があるらしい。
いまのところはなんら支障は出てないが、障害がいつ出ても正しく対処するための準備はできている。
かけがえのない子だからだ。

飼い主の共通した気持ちだろう。

ヤンチャな昔もあったよね

2021-07-23 14:38:37 | ルイとの日々

朝の散歩の途中、中間の折り返しからだいぶ歩いたところで小休止した。
暑くないときだったら休まずに歩き通してしまういつもの散歩コースだ。

梅雨明け以来、やってきた猛暑でルイはすぐに呼吸(いき)が上がってしまう。
きのうの朝の散歩からこまめに休み、後半では5分ほどの小休止を入れている。

小休止は、ルイとぼくの給水タイムでもある。
前の晩から冷蔵庫で冷やしておいた広口の水筒の水に氷を入れて持参している。
これをルイと分けあって飲む。

水だけで500mlはあるが、分けあって飲むとギリギリで2回分というところか。
ルイのオシッコを洗い流す水は別に430mlのペットボトルを2本持っているので、夏は水だけでけっこうな量と重さになる。

休憩中、きのうの夕方、久しぶりに逢った2歳の雑種のワンコがやってきた。
きのうはまったく方角違いの場所で逢っていた。

南町田にあるグランベリーパークまでいき、3時間あまり歩いていると、彼を連れているお父さんがいっていた。
逢ったのが午後6時ごろだったから、暑さがハンパない3時には散歩を開始したことになる。

ワンコも若いし、たぶん、まだ50代のお父さんもしごく元気である。
今朝もまたグランベリーパークまで行くつもりだという。

彼らを見送りながら、ふと、2歳ごろのルイを思い出していた。
ぼくたちにもあんな時代があった。

ルイはヤンチャ坊主だった。
スケートボードとキックボードを目の敵にして激しく反応する。
オートバイを追いかけようとする。とくに郵便局の赤いオートバイを敵対視した。
もっとも、これらはいまもって変わらない。

ただ、ずっとほかのワンコや人間たちにフレンドリーだったので、苦労したという実感はなかった。
寒さにはもちろんだが、暑さにも強かった。

ぼくの唯一の趣味だったキャンプに、一年中つきあわせた。
テント類の設営と撤収のときだけは、ポールを嫌い、ずっと吠えるので、クルマのなかの旅行用ケージに閉じ込めておいた。
あとはずっといっしょだった。

深夜、ぼくが眠ってからテントの出入り口のファスナーを鼻先で器用に開けて脱走し、さんざん遊びまわってから別のテントへ入っていって、同行した家族全員を起こしてしまったこともある。

だが、ルイはヤンチャ以上の悪さはしなかった。
あのころ、70前のぼくもまだ元気いっぱいだった。
真冬もルイとのキャンプを楽しんでいた。

昔をなつかしんだところで得るものはなにもない。
さあ、いこうか。
ルイをせかして立ち上がり、残りの1,000歩あまりをゆっくり歩き出した。

暑いからってサボるわけにはいかない

2021-07-22 13:03:10 | ルイとの日々



きのうからの本格的な暑さにあわてた。
まぎれもない東京らしい夏の暑さだ。
これからふた月ほどつきあっていかなくてはならない。

去年の夏は、無理をしないようにと散歩の距離をちぢめて対応したが、今年はあまり運動量を減らしたくない。

昨秋からのウオーキング効果があってルイのダイエットに成功してきた。
15キロあった体重が13キロまでになった。
下肢のくびれもしっかり見える。
だからといって、食べる量は減らしていない。
むしろ、増やしている。

そればかりではない。
下肢の状態が、たぶん、かなりよくなっている。

3年ほど前からうしろ脚がふるえる。
ちょっと無理をすると歩けなくなっていた。
よかれと思ってマッサージをしてやったが、かえって悪化させてしまった。

ルイの前にいたコーギー犬のむぎもうしろ脚がふるえていた。
だからルイのふるえにも、ぼくはわりと鈍感だった。
だが、むぎは歩けなくなるほどひどくはなかった。

医者も「年をとればふるえる子はたくさんいる」とニベもない。
もしかしたら……と思い、筋肉をつけてやることにした。
まだ、まにあうだろうから、と……。
賭けだった。もっと悪くするかもしれない。

1日、朝と夜の散歩のトータルで、最低7,000歩を歩くことにした。
ようすを見て10,000歩いく日もあった。

半年くらいで効果があらわれた。
まず、ルイの身体がスリムになった。
胴のくびれもしっかり見えるようになった。
もちろん、体重が減った。

足のふるえががなくなることはないものの、かなり好転していた。
以前のように、腰が砕けて座り込まなくなくなっただけでも進歩といえた。

だが、この暑さである。
このまま、なんとか運動量をあまり減らさずに、だが、暑さのつらさを少しでも軽くしてこの夏を乗り切りたい。

ルイのためばかりではない。
ぼく自身の身体の老化を遅らせるためにもサボるわけにはいかないからだ。