南東の太平洋々上から列島をうかがう台風のおかげで、朝から空を灰色の雲が一面に覆っている。
湿度はあるがやっぱり涼しい。
このところ、ほぼ絶えまなく夏の陽射しにさらされていたのでありがたい。
5時半に出かけると、外には顔見知りのワンコたちがすでに散歩をしていた。
リンちゃんにカンタくんたちだ。
リンちゃんとは、おととい、お父さんと散歩中に逢っているが、お母さんとは久しぶりだ。
お父さんといっしょのカンタくんは、連休中、毎日逢っている。
このあとも、二度逢ったから、なんときょうの朝だけで三度すれ違ったことになる。
ぼくたちはいつもの4,000歩のコースを歩く。
月曜日なので農家がやっている直売所でキュウリとピーマンをひと袋ずつ買う。
キュウリは小ぶりながら6本、ピーマンは5個でそれぞれ100円だからお買い得ではないだろうか。
陽射しが雲にさえぎられているから、ルイもあまり抵抗しないで歩く。
むろん、湿度があるから、ぼくが感じるよりは暑さがつらいだろうと想像できる。
今年だけの(土日を含んだ)四連休が終わって平常の日常に戻っているはずだが、ちょっと時間が早いからか、町はまだ休日のようなまどろみのなかにある。
帰り道の、畑の際の低いブロックがあって、東側のアパートが日陰を作ってくれる場所まできて、ひと息入れた。
ここで5分ばかり休んで持参した冷たい水を分けあって飲む。
ルイは伏せて、ぼくはブロックに腰を下ろして休む。
ここまで3,000歩ほど歩いている。
暑いときは身体を冷やすにはちょうどいい場所だ。
ただ、休みすぎると歩くのがかえってつらくなる。
長くても5分、たいてい3分くらいで立ち上がる。
この休憩の時間どりが、ワンコのルイにとっていいのかわるいのか、ぼくにはわからない。
ただ、散歩はぼくのためでもあるのでルイにもつきあってもらっている。
雲が切れて、陽がさしはじめた。
ひなたはさすがに暑い。
最後のルートどりは、この3日ばかりは暑さを避けていちばん短いコースにしていた。
だが、きょうはさいわいまた曇ってくれたのでいつもの長めのコースを歩いた。
ほとんどバテることなく、久々の心地よい疲労感にひたることができた朝だった。