「夜明けまで」2006年/DV/2時間15分
監督・制作・脚本・編集=河野和男
出演=高橋雄二、三藤晶子、三神穣司、鈴木明日香、小原茂樹、有馬美春
[作品紹介]
タカハシは上京後毎日バイトに行っては寝るだけの生活を繰り返していたが、ひょんなことから同じバイト先のジョウジ、新宿のバーで働くアスカ、そのバーの新人アキコと友達になる。バンドを組んだり仕事を頑張ったり、それぞれ充実した夏を過ごした。だが、秋が来る頃になるとそれぞれの歯車が狂いだし……4人の主人公の1年間を追い、それぞれの成長を描いた青春映画。
河野和男監督の映画は別の作品を見た事があり、面白かったので、今日、この上映会に来たのもこの「夜明けまで」が目的だった。なんか荒削りだけども熱い気持ちみたいなものが作品から伝わる作風が好き。
さて今日見た「夜明けまで」ですが力作です。力作ですが、長いので2本目を見る立場としては、やはりちょっとしんどかった。しかも会場の人の少なさのせいか空調のせいか、とにかく途中から会場が寒くて寒くて薄着で来た僕はブルブル震えて集中して見れず。でした。
映画が始まって当初はなんだか撮影や編集の技術という面で今まで見た彼の作品とは違い、しっかりしているというかきっちりとしているように感じられ成長のようなものを感じた。そして、役者陣がとても生き生きしていてすぐにそれぞれのキャラに惹き込まれた。なんだろうこの自然に入り込める感じ。役者がみんないい意味で自然体な感じがするのです。上手い使い方をしています。そして、音楽が良かった。物語の中でバンドを組んで音楽をやってゆくのですが、お世辞でも上手な音楽だとは思えませんが、なんか味があるのです。ドラム、ベース、ギターとボーカル。荒削り、シンプル、メッセージ、真剣さ。
この映画は前にも書いたように前半の人物紹介辺りまではきっちりとした丁寧な作りなんですが、バンドの連中が成長していくと共に映画の撮影やら編集の作りがどんどん荒くなってゆくように感じます。普通の映画ならばこれは良く無い事なんでしょうが、不思議な事にこの映画ではもはやそんな事は見ていてどうでもよくなっている気がしました。逆にそこがいいとも思えます。この映画の中の音楽と同じくいい意味で味でしょう。それは役者の力も大きいのでしょうが、独特の河野和男監督の作風なのかメッセージの力だと思います。
そのパワーには脱帽。
何処がもっと切れるとかそういうのは特に言う所は無いのですが、やはり、ちょっと長過ぎた気はしましたけど。
後のトークショーでも興味深い話というか考え方とか姿勢も知れてなかなか面白く聞けました。黄色いスーツの司会者の人、役者さんとして僕もいつか出てもらいたいと思える程のいいキャラしてます。芝居も上手いし。良い人と悪い人の2面性とその中間をうまく出せる人だと思いました。
そんな事より、やっぱり会場は寒くてトークショーも早く終わらんかな~と思ったりしながら聞いてたらなし崩し的になんか終わりましたとさ。
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監督・制作・脚本・編集=河野和男
出演=高橋雄二、三藤晶子、三神穣司、鈴木明日香、小原茂樹、有馬美春
[作品紹介]
タカハシは上京後毎日バイトに行っては寝るだけの生活を繰り返していたが、ひょんなことから同じバイト先のジョウジ、新宿のバーで働くアスカ、そのバーの新人アキコと友達になる。バンドを組んだり仕事を頑張ったり、それぞれ充実した夏を過ごした。だが、秋が来る頃になるとそれぞれの歯車が狂いだし……4人の主人公の1年間を追い、それぞれの成長を描いた青春映画。
河野和男監督の映画は別の作品を見た事があり、面白かったので、今日、この上映会に来たのもこの「夜明けまで」が目的だった。なんか荒削りだけども熱い気持ちみたいなものが作品から伝わる作風が好き。
さて今日見た「夜明けまで」ですが力作です。力作ですが、長いので2本目を見る立場としては、やはりちょっとしんどかった。しかも会場の人の少なさのせいか空調のせいか、とにかく途中から会場が寒くて寒くて薄着で来た僕はブルブル震えて集中して見れず。でした。
映画が始まって当初はなんだか撮影や編集の技術という面で今まで見た彼の作品とは違い、しっかりしているというかきっちりとしているように感じられ成長のようなものを感じた。そして、役者陣がとても生き生きしていてすぐにそれぞれのキャラに惹き込まれた。なんだろうこの自然に入り込める感じ。役者がみんないい意味で自然体な感じがするのです。上手い使い方をしています。そして、音楽が良かった。物語の中でバンドを組んで音楽をやってゆくのですが、お世辞でも上手な音楽だとは思えませんが、なんか味があるのです。ドラム、ベース、ギターとボーカル。荒削り、シンプル、メッセージ、真剣さ。
この映画は前にも書いたように前半の人物紹介辺りまではきっちりとした丁寧な作りなんですが、バンドの連中が成長していくと共に映画の撮影やら編集の作りがどんどん荒くなってゆくように感じます。普通の映画ならばこれは良く無い事なんでしょうが、不思議な事にこの映画ではもはやそんな事は見ていてどうでもよくなっている気がしました。逆にそこがいいとも思えます。この映画の中の音楽と同じくいい意味で味でしょう。それは役者の力も大きいのでしょうが、独特の河野和男監督の作風なのかメッセージの力だと思います。
そのパワーには脱帽。
何処がもっと切れるとかそういうのは特に言う所は無いのですが、やはり、ちょっと長過ぎた気はしましたけど。
後のトークショーでも興味深い話というか考え方とか姿勢も知れてなかなか面白く聞けました。黄色いスーツの司会者の人、役者さんとして僕もいつか出てもらいたいと思える程のいいキャラしてます。芝居も上手いし。良い人と悪い人の2面性とその中間をうまく出せる人だと思いました。
そんな事より、やっぱり会場は寒くてトークショーも早く終わらんかな~と思ったりしながら聞いてたらなし崩し的になんか終わりましたとさ。
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