どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「エイリアン VS バネッサ・パラディ」

2006年11月28日 | 映画
「エイリアン VS バネッサ・パラディ」のDVDを鑑賞。ホラーばかりレンタルしてきた中でこれだけは別なジャンル?もの。この映画、公開当時から気になってた作品で、まずその題名に惹かれた。一体どんな映画やねん!って。バネッサ・パラディが巨大化してエイリアンと闘うというのを期待していたのですが・・どうやら違うらしい事は既に判明していた。サントラを入手して聴いたのですが、これがなかなか良くて更に期待は膨らんでいったのであります。
で、やっと見れたわけですが・・・まぁ、こんなもんかな・・いや、ちょっと期待はずれだったなぁ。
予告篇で見れた面白そうな場面は殆どラストでしか登場しないし、音楽もあまりうまく生かされてない様に思えた。まぁ最初からB級なくだらない作品だと期待して見ていたのですが、なかなかくだらない見せ場も登場せずにアホな展開がだらだらと続くのでした。ってな訳で案外嫌いじゃないタイプの映画ではあるが、宣伝の方がそれを上回ってしまったというか期待しすぎてしまったようだ。
だけども宇宙戦争のトライポットみたいな宇宙船?がチープでなんだか可愛い。もろに人形な犬が面白い。ラストの15分程の無茶苦茶ぶりはかなり好き。そして訳の分からない妙にハッピーでサッドなラストは良かったなぁ。なんか騙された感が残るがそのラストからノリのいい音楽への繋がりは結構好きだ。
バネッサ・パラディも魅力的でした。
さて、この映画のチラシはその絶対的なチープさくだらなさB級感がプンプンしていて初めて手にした時にその感覚を気に入りました。そんな訳で僕の映画「油揚げの儀式」のDVDが発売される際のチラシ作成の際にはこんな感じのデザインのイメージで・・と参考にさせてもらったものです。表面は「E.T.」のチラシのパロディでしたが裏面にはこの映画のチラシからのイメージも残せたと思います。
そうそう、最近はテレビで「油揚げの儀式」の真奈美ちゃん役の主演女優さんが「ファブリーズ」のCMに出ているのが見れます。昼ドラの時間帯のCMでお見かけします。CMでも主役です。注意してご覧あれ。

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「渋谷怪談 THE リアル 都市伝説」

2006年11月28日 | 映画
久々にレンタルビデオ屋へ行き色々とDVDを借りてきた。次回作のホラーのシナリオ修正も進んでないので、何か刺激になるような作品は?という事でホラーばかり借りてきた。1本はホラーじゃないけど。
そんな訳でまず最初に鑑賞した作品は「渋谷怪談 THE リアル 都市伝説」
この映画は前々から見たかった作品でした。全8話からなるオムニバス作品だが、大きくは1本の話として繋がっている映画です。でも1話ずつが思ったよりも個別の作品として独立しているように思えた。
狭い部屋での撮影だとか、部分的なシチュエーションで僕の次回作とも似た部分が結構あり、なかなか参考になる所もあった。カメラ持って行ってロケハンすりゃ分かる事だろうが、引き尻が無い場合、撮れる画はきっとこんな感じだというのが想像出来たりした。
さて映画の感想はおおまかにいうと僕は第一話が一番良かった。全体的にホラーなんだけども僕にはなんだか笑えてしまう不思議な感じの映画でした。笑えるというのは悪い意味じゃなくて、ニヤリ&クスクスという感じの楽しめるもの。ホラー映画を結構見てるからだろう。小学校の頃の怖い話が嫌いだけど興味があった時期に見てたら本気で怖がっていたかもしれない。そう当時見て怖かった「あなたの知らない世界」に似たなんか嫌~な目に見えない想像力を掻き立てるゾッとするシチュエーションが感じられたのです。この映画の主人公とか設定や携帯電話というアイテムを使ってのお話からしてターゲットは高校生ですね。今の高校生が見てどんな反応をするのかに興味が湧きます。仕事でやった高校生をターゲットにした映画で高校生の反応を見た時に色々と違った見方を知れたので・・・。
出演者はみな可愛いアイドルっぽいコが多く全体的に見やすく良いのだが、いかんせん芝居の方がイマイチなコも中にはいて微妙な気がしました。ホラーで芝居に目が行ってしまい笑えるという状況はこれまでにも沢山の映画でも見てきたので分かるんだけど致命的。案外それはそれで面白く見れるのだけど感情移入が途中で切れてしまうのです。これは分かっちゃいるけどもなかなか難しい所なのかもしれません。
以下に各話の簡単な感想を。
第一話「リアルなお化け屋敷」
ゾクゾクとするシチュエーションにドキドキ。女優の芝居も一番良かった。
第二話「怖い合コン」
ノリとしてはちょっと軽い、けど幽霊役の存在感はなかなか恐ろしい。やっぱり~という面白さ。
第三話「隙間男」
あんまり大筋と関係無い、なんか笑えるお話。役者さんの芝居はちょっと・・
メイクは良く出来てるけど見え過ぎ。
第四話「試着室」
大筋戻る。分かっちゃいるけど来るぞ来るぞという感じ。ちょっと「地獄の門」
ラストのオチがなかなか良い。イイね。
第五話「お人形」
これ結構好き。子供の怖さみたいな所も出ていて無邪気であり残酷。しかも哀しみも出ている。
第六話「首つり教室」
映像的にはこれが一番良かったんだけど、ちょっと集中力が僕の方で低下してしまった。
第七話「赤いホームページ」
女優さん綺麗。だけど途中からアレレな芝居で残念。シチュエーションややりたい事は凄く伝わるけど、美術、合成、撮影照明、メイク全て中途半端な完成度でもうちょっと何とかなった筈。
「サンゲリア」な場面あり。僕の次回作ホラーも思ったより実際に作るのは難しいんだろうなぁと実感。
第八話「リアル都市伝説」
先生役の女優さん、たしか友人の舞台に出ていた人?やっぱり第一話に出ていた女優さんの芝居は抜きん出ている。目つきが実に恐ろしい表情をして映画の最後を締めくくってくれている。

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