「アキレスと亀」

テレビ録画していた映画「アキレスと亀」を鑑賞。北野武の映画はヤクザ系バイオレンス映画が多い印象だが、この作品はそうではなく芸術家の可笑しく笑えるブラックなお話。僕はこっち系の映画の方が好きだなぁ。
爆笑系の笑いじゃないけどクスッと笑えるユニークな場面がいっぱい。随所に出てくる絵画も面白くて良かった。
芸術を勉強して色々やればやる程、ダメになってゆく主人公のなさけなさと憎めなさが良い。くだらない事を真剣に頑張ってる姿が面白くも哀れ。でも見る分と実際にやる分には楽しいもの。だけど周りの人間にとっては案外迷惑でしょうがないなぁ～ってな部分もあるかもですね。芸術ってなんだろう？って芸術大学に入った辺りで結構真剣に考えたりなんかしたんですが結局答えなんて無いです。僕が思うのは芸術ってなんでもありだという事。なんでもない事や物でも視点を変えれば違ったものに見えるという事。時期やタイミングも影響するとは思うけどひとつの見方だと思う。これって芸術的だなぁと本人が思えて芸術だと言ってしまえばそれは芸術に成り得ると思います。だから芸術ってひとそれぞれだと思う。その人ならではの何かが出てると良いなぁと感じます。