昨日の帰りに本屋に寄って立ち読みした映画秘宝という本の記事に昨年亡くなった映画関係の人リストというのがあって偶然ウイリアム・フィンレイの名前を見つけてしまう。「ファントム・オブ・パラダイス」のウィンスローそして怪人役だった大好きな役者さん。昨年の4月14日に亡くなっていたそうです。
ずっと姿を見ていなかったが久々に「ブラックダリア」という映画で健在ぶりを見て、やはり独特の存在感と何か陰というか哀しみを秘めた歪んだ愛の表現を凄く良く出す役者さんでいいなぁと感じたものでした。
知るのが遅かったがご冥福をお祈りします。
そんな訳で今日はウイリアム・フィンレイさん追悼という事で久しぶりに彼の出演作を見る事にしました。
映画は「悪魔のシスター」見始めると止まらなくなる実に計算された構成の面白いサスペンス映画です。
監督はブライアン・デ・パルマ 彼の映画にウイリアム・フィンレイはよく出ていましたね。
「悪魔のシスター」でのクレジットではビル・フィンレイと表記されてました。
映像テクニックも面白い映画ですが画面二分割の場面は印象的。時間が同時進行で進むのでサスペンス効果も盛り上がりどうなるかどうなるかと見れます。そしてそんな中、ウイリアム・フィンレイ演じる男はドアの前でつまずいてコケるのです。そして頭にアザを作ってその後ずっとアザの付いた間抜けな姿となるのでした。
サスペンス映画でショッキングなシーンもあったりするのですが、久々に見直してみてこの映画の魅力は随所に入ったちょっとしたギャグというかユーモアが効いているというか憎めない所だとも感じました。
探偵もユーモアあってラストも楽しい。色んなユーモアと皮肉が効いた傑作です。
ウイリアム・フィンレイさんはこの作品でも哀しみを秘めた歪んだ愛の表現を凄く出してます。
この映画の主役のマーゴット・キダーさんという女優さんも懐かしい。「スーパーマン」ではロイス役やってたぐらい活躍していたのに随分と見なくなっていて亡くなったという噂もありましたが「ハロウィン2」でのセラピスト役で健在ぶりを確認出来たので良かったです。
「悪魔のシスター」映画の内容、ストーリーについてはここでは詳しく書きませんので見た事無い人は見てみて下さい。オススメです。ヒッチコックの映画とか好きな人は楽しめると思います。リメイク版もあるので間違えないように。ブライアン・デ・パルマ監督の映画の方です。