レイトショーで「エンパイア・オブ・ライト」を鑑賞。全く知らなかった映画でしたが映画館と映写技師の物語?みたいな感想を少し読んで興味を持ち見たくなったのでした。映写技師の物語ではありませんでしたが映画館で働く人々の物語でした。昔映画館でバイトしていたので、その時の事とかも思い出したりしながら見れました。
何気に面白い出来事とか色々ありました。
映画は80年代のイギリスのエンパイアという劇場が舞台となっていました。実在する劇場なのかな?海のすぐ近くの素敵な劇場でした。そんな劇場での何気無くも過ぎゆく時間が淡々と描かれつつ心に闇を持つような背景や出来事が描かれていました。
撮影がとても落ち着いた美しさがあり音楽も沁みるような良さがありました。
ちょっと物語的には面白味には欠けた展開でしたが久しぶりにじっくりとまったりと映画を堪能するような時間を色々と考えさせられながら見れました。
どういう内容の映画なのか全貌がなかなか見えてきませんでしたが後半に突然ショッキングな展開を見せます。
人種問題やセクハラ問題が描かれた弱者の生き様と希望と再生の物語でした。
貸切で深夜に上映をする映写技師と観客の場面は何だか感動的で涙が溢れてしまいました。
綺麗で美しい場面の多い印象深い地味に沁みる映画でした。