栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

まだ窯焚き中~還元・酸化について~

2006-07-16 13:53:14 | Weblog
約24時間たって、ガス窯1224℃。電気窯1145℃です。
ガス窯は還元焼成。
電気窯は酸化焼成で焼いてます。
改めて還元・酸化について説明します。
簡単に言えば、還元は炎で焼くこと。
酸化は熱で焼くことです。
補足しますと、酸化は完全燃焼。
還元は不完全燃焼と言うことです。
今は電気こたつですが、以前は炭のこたつがありました。
中にもぐっているうち、一酸化炭素中毒になってたいへんなことになったりしたものです。
つまりこれは、こたつの中が還元状態になっていたわけです。
電気こたつは一酸化炭素を出しませんから、心配いらないですね。
酸化状態ですから。
焼物の色というのは、つまり粘土やうわぐすりの中の金属の色ですから、金属がどのように焼けたかということで変化するわけです。
陶工はそれを使い分けて、望みの色を出すわけですね。
写真はガス窯の色見穴から噴出す、還元の炎。