栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

磁器の素焼き

2013-03-02 17:16:15 | 
午後2時50分から素焼き開始

5年ほど前から磁器をやっているので

素焼きの温度は高くしている

初めて習った先生は

京都で勉強して、陶器・磁器の両方を作っている人なので

素焼き800度で焼いていた

益子に来て習った所では

「ススがきれればそれでよし。大体600度くらいかな?」

いろんなところを見て歩くと

土も違い、作風も違うので、温度も違うのである

基本的に素焼きは素地中の結晶水が抜けて

水に入れても粘土に戻らない状態になれば完了


ネバリの素はカオリン(Al2O3・2SiO2・2H2O)が主である。 550~600℃の温度帯で分子に組み込まれた結晶水である2H2Oが抜けAl2O3・2SiO2となり素焼きが完了する。 正確に言いうと、純粋なカオリンは1000℃で焼いても水に浸せば元に戻るが、粘土には他に長石、硅石質が多く含まれ、これらがカオリンとともに化学変化し、二度と粘土に戻ることはなくなる。猿投白瓷(灰釉陶器)窯http://www2.odn.ne.jp/sanage/Burnning.html参照




なぜ私のところで温度を高くしているのかと言うと

素地の薄いところの強度を増すためと

釉薬のピンホールを無くすためなんです

少しずつ少しずつ温度をあげて

現在は880度ほどで焼いています

一度

うっかりして900度まで焼いたことがあるけれど

問題なかった(^^ゞ


使っている土や

作る物によって最適な温度と言うのがあると思うので

それは自分で見つけてください

「900度で焼いて、失敗した!」

と言うクレームはよこさないように(・∀・)


今夜は12時ころまで素焼きが続く




 


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