議会改革への取組み(その4)

2011-08-09 02:21:49 | 議会活動
議会改革についての取組みの中で、私たち太陽と風の会が他の多くの会派の皆さんと意見を異にしたのは議員定数と議会基本条例の制定についてです。

議員定数が現行通り19議席でいいのかという問題について多くの議員の皆さんのご意見は、これまでにも定数削減に努力してきた、今回は現状どおりでいいのではないかというものです。しかし現在の19議席という数字に対する市民の目から見た場合の納得性はいかがでしょうか。このことは以前ブログにも書きましたがあらためて整理したいと思います。

議員定数を何を持って妥当とするかは様々なご意見があろうかと思います。私は議員一人当たり人口と議員一人当たり予算規模で考えるべきではないかと思っています。そこで人口5万人以下の市について見てみると東御市の場合は人口では少ないほうから3番目です。予算額では一番少なくなっています。

● 議員一人当たり人口(平均2340人)

第1位 飯山市(17人)  1432人
第2位 大町市(20人)  1516人
第3位 東御市(19人)  1636人
第4位 小諸市(21人)  2085人
第5位 駒ヶ根市(15人) 2260人

● 議員一人当たりの予算額(平均1041百万円)

第1位 東御市(19人)  800百万円
第2位 小諸市(21人)  810百万円
第3位 飯山市(17人)  885百万円
第4位 大町市(20人)  939百万円
第5位 須坂市(20人) 1016百万円

こうしたデータから見ると東御市の場合議員定数は他の市の場合と比べて過剰ではないかと思えるのです。19でいいと言うのであればその根拠となるデータを示すべきであって、これまで削減してきたというのは市民目線で見た場合通用しないのではないでしょうか。

同様に議会基本条例についても会派によって意見が分かれました。必要ないという意見の理由は「必要性を感じない」「議員個人の問題だ」などというものでした。必要性という点については誰がそう思うかということです。確かに議会基本条例を作れば議員に対して様々な制約が生ずると思います。いままでの何の制約もない状況から比べれば不便になるのはやむをえないでしょう。しかし市民にしてみればそれは好ましい変化ではないでしょうか。

そもそも議会基本条例というのは、議会から市民に対する開かれた議会を実現しようという宣言です。そしてこれまで行ってきた議会改革の取組みを明文化しルールとしようというものです。議会報告会も一問一答方式の導入もあくまでも議員同士の申し合わせで実施しているだけです。市民に責任を負うというのならばきちんと条例に盛り込むことが必要です。

今後定数の問題についても議会基本条例についても大いに議論して行きたいと思います。

議会改革への取組み(その3)

2011-08-09 01:58:15 | 議会活動
議会改革についての太陽と風の会の基本的な考え方について述べたいと思います。私たちの会派は昨年11月に新人4名の議員によって結成されました。この会派の一番の目的は議会改革です。議会改革について積極的に取り組んで行くことを会派の政策として掲げています。昨年の会派結成時の文書からご紹介します。

■ 私たちは議会活動の「見える化」をすすめます。

私たちは議会が市民にとって身近で親しみを持っていただけるような存在にしようと思っています。そのためには議会自らが情報を公開し、議会活動の「見える化」をすすめることが大切です。私たちは積極的な議会活動を推進するとともに、以下のような取り組みを行ってまいります。

1、議会活動や議員の政務調査費などの情報を積極的に公開します。
2、分かりやすく読みやすい議会広報誌の実現に努めます。
3、今年初めて実施した「議会報告会」を市内各地で実施できるよう努力します。
4、私たちの考え方や議会活動を、インターネットや会報でお知らせします。
5、地域に足を運び市民の皆さんとの対話に努めます。
6、議会人として政策研究を積極的にすすめ、政策提案に努めます。
7、東御市の議会改革を推進し、議会基本条例の制定に力を尽くします。


■ 「太陽と風の会」の心構え

私たちは市政にあたり基本的な心構えについて下記のように取り組みます。このキーワードは私たち4名の議員の頭文字からとってあります。

わ(W)-わかりやすく 市民の皆さんに届く言葉で語ります。
あ(A)-愛情を持って 政治は愛です。愛がない政治は政治ではありません。
さ(S)-先を見据えて いまだけでなく、未来を見据えて考えます。
は(H)-はっきり 過去にとらわれることなく、はっきりと発言します。

いつまでも清新な気持ちを忘れず、常に自分自身を洗濯(Wash)してまいります。そして議会改革について積極的に発言して行こうと思っています。

議会改革への取組み(その2)

2011-08-09 01:47:43 | 議会活動
私が所属している太陽と風の会の議会改革に対する考え方は以下の通りです。

● 太陽と風の会
1、常任委員会は現在の定数であれば現状でいい。予算・決算特別委員会は削減する。
2、通年議会でなくても臨時議会などで対応できる。
3、議員定数は見直すべき。
4、情報公開を積極的に行う。
5、議会基本条例を検討すべき。
6、議員間討論を実施すべき。

議会改革に対するそれぞれの会派の意見を私の個人的メモから集約すると以下のようになります。

1、常任委員会の数は一つの会派が2とすべきとしたほかは現状どおり3と考えています。予算・決算特別委員会の委員数についてはいずれの会派も絞り込むべきとしています。
2、通年議会に対しては一つの会派を除き、いずれも否定的意見が多い。
3、議員定数は太陽と風の会以外は現状どおりとしています。
4、情報公開についてはいずれの会派も取り組むべきとしています。
5、議会基本条例については不要が2会派、太陽と風の会と一つの会派が積極的に検討すべき、調査研究すべきが1会派、条件が整ったらが1会派とそれぞれ意見が分かれました。
6、議員間討論は一つの会派が否定的であり、残りの会派は積極的に取り組むべきとしています。


今後各会派の中で意見をすり合わせて議会改革に取り組んでゆくことになります。皆様からのご意見をお寄せください。

日めくりカレンダー