20日は午後から「福島の子供たちを放射能から守ろう」というお話しの会を中央公民館で開きました。市内外から30人ぐらいの方がおいでになり、熱心にお話をお聞きいただきました。
講師の方は福島県の一番南、栃木県境にある西郷村の森永さんとおっしゃる女性の方です。小学校のお子さんがいらっしゃって放射能を避けるために5月から白馬村に自主避難してきています。西郷村は白河市と隣接し、新幹線白川駅、東北自動車道白川ICがある人口2万人の村です。
福島の子供たちは放射能にさらされ食べ物ものも放射能に汚染されています。こうした中で森永さんはこの夏、支援者の援助も得て、白馬村で子供たちを放射能から避難するための受け入れ活動を行なって来ました。一番多かった時で40人のご家族を受け入れたそうです。
しかしこうした自主避難ができるご家庭は決して多くはありません。避難したくても家族の賛同が得られなかったり、経済的に避難できなかったりして家族の結束にひびが入ることも多々あったそうです。放射能を避けるために給食のミルクを飲ませなかったことがいじめにつながったこともあったそうです。放射能汚染が住民の心の絆まで奪ってしまっています。
しかし国も県も子供たちを守るという責任を果たしていません。子供たちへの被曝線量の限度を文科省は1ミリシーベルトから20ミリシーベルトにまで引き上げています。本来であれば細胞分裂の盛んな子供たちこそ被曝から逃れなければならないのに、原発で働く作業員のレベルと全く同じ限度にまで引き上げたのです。
こうした中で森永さんたちは住民組織、「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」を結成。お母さん達と連絡を取り合って活動を進めているそうです。私たちもこれまでは福島のことはテレビで見るだけで何も知りませんでした。しかし子供たちをめぐる環境がこれほど厳しいとは思いませんでした。
講演後、参加された皆さんとの熱心な質疑応答がありました。私ももっと福島のことを知らなければならないと思いました。