終戦記念日について考える(1)

2011-08-14 06:58:13 | 雑感


孫が入院してわが家に緊急避難していた娘家族も、孫の体調も回復したため昨日帰りました。入れ替わりに私が夏風邪を引いてしまい病院にかかることになりました。風邪で病院にかかるのは何年かぶりです。それでも症状が緩和したので午後からの新盆見舞いと迎え盆だけは済ませることができました。

さて明日15日は終戦記念日です。そこで太平洋戦争に出征し亡くなった方々について書いてみようと思います。東御市滋野地区はかつては滋野村でした。滋野地区における出征者数と戦没者数を「昭和戦陣録」という書物から下記に抜粋します。但し滋野地区は昭和の合併の際、芝生田(しぼうだ)、井子(いご)、糠地(ぬかじ)の3集落は小諸市と合併しておりますので除きます。

集落名  出征者  戦没者
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赤岩   79人  19人
片羽   54人  16人
櫻井  154人  27人
大石  101人  13人
中屋敷  69人  13人
別府   35人   9人
原口   88人  16人
聖     4人   1人
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計  584人 111人
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(資料:「昭和戦陣録」滋野村)

滋野村から584人の方が出征し、そのうち111人の方が亡くなられたのです。出征者のうち約2割にも及んでいます。別府や赤岩では4分の1の方が亡くなられています。

この「昭和戦陣録」という小冊子は旧滋野村で発行したもので、お一人おひとりの方の家族構成や戦歴が詳細にわたって記されています。それによれば一つの家庭で二人三人の出征者がいることも珍しいことではありませんでした。多いお宅では5人の男兄弟を兵隊にとられ、お一人が亡くなっています。こんな地方の小さな村にも戦争は確実にやってきたのです。

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