「イタルちゃんのお母さんと見に行った映画なのよ。独身の頃にね」。祖父母の代からお付き合いのある近所のおばさんが教えてくれました
「ビング・クロスビーが主演で、神父さんの役で・・・確か孤児院のようなところで子供たちに歌を教えていたの。タイトルが『我が町』とか『我が』なんとか・・・だったかなぁ」・・・ということで調べてネットオークションでゲット
『我が道を往く』原題 ” Going My Way ”(1945年/アメリカ)
出演:ビング・クロスビー(神父)バリー・フィッツジェラルド(老神父)リーゼ・スティーヴンス(オペラ歌手)
既に人気歌手としてその地位を確立していたクロスビーですが、ミュージカルを中心とした映画にも多数出演。ストレートプレイのこの作品ではアカデミー賞主演男優賞を受賞しているようですね(他にも作品賞、監督賞、歌曲賞なども受賞)
町の路地風景はスタジオでなく外ロケなので、当時のニューヨークの下町風情がわかりますね。
老朽化と悪環境により廃屋寸前の教会。たった一人の老神父の元に派遣されて来た神父(クロスビー)が、仲間の神父や旧知の間柄であるオペラ歌手に支えられ、近隣のクセのある住人たちと触れ合いながら教会を再建させる物語。
町の子供達を集めて歌の楽しさを教えるクロスビー。子供たちのハーモニーがこれまたきれいなんですよね
オペラ歌手役のリーゼ・スティーヴンスは、元々本物の歌手であり数多くのオペラにも出演。舞台シーンは見ごたえがあります。
老神父のバリー・フィッツジェラルドのとぼけた、それでいて頑固職人的なキャラクターとクロスビーの柔和なキャラのバランス、妖艶なステーヴンス、ずる賢い金貸しやひねくれた近所の老女、訳ありの家出娘と恋に陥る爽やか青年。太平洋戦争真っ只中に製作されていながらも、戦争には一切触れていないゆえに、心温まる作品ですね
ちなみに購入したこのDVD。思い出話をしてくれたおばさんにプレゼントしました。「ちょいと早いクリスマスプレゼント~」