1972年5月15日。沖縄はアメリカから日本に返還されました。当時のなんとなくの記憶として、車が右側通行から左側になる地点を真上から空撮したニュース映像(もしくは新聞写真)があります。戦後、数年間とは言えドル札で生活をし、車は右側通行、パスポートがなければ東京や他県に入れなかった時代。地獄のような”沖縄戦”から”アメリカ”になった環境で、地元の方々はどんな思いで過ごし、そして返還の日を迎えたのでしょう。 当時の私は、放送開始一年を迎え大人気/大ブームになった「仮面ライダー」に夢中になっていた小学3年生。そして1か月後に家族で北京へ移り住む準備をしていた頃です。
先日、本土復帰50年をテーマにしたNHK番組にドラマーの宮永英一が出演しているのを見ました
宮永英一といえば・・・ジョージ紫をリーダーに活動していた沖縄が誇るハードロックバンド「紫」ですね
「DOIN′OUR THING/at the LIVEHOUSE MURASAKI」(1977年・バーボンレコード)
メンバー:ジョージ紫(key)下地行男(gu)比嘉清正(gu)宮永英一(ds)城間俊雄(bs)城間正男(vo)
その前身から何度かメンバーチェンジを繰り返したなかで、最も長く最も充実していたと見受けられるメンバーで行われたライブアルバム。ただ一言・・・「カッコいい」。正男の好き透るような高音にド迫力のサウンドが相まって、時にはハードに時には甘く切なく、波打つように迫ってきます。
見開きいっぱいにメンバーの集合写真(一人写真は宮永英一です)。2枚組LPジャケットの醍醐味だなぁ~~~~
「MURASAKI WHY NOW…?/PEACEFUL LOVE ROCK CONCERT」(1983年・ビクター/インビテーション)
前述のライブ盤からほどなくして、ジョージ、宮永、比嘉の3人が脱退。残った城間兄弟と下地は新メンバーを入れながらも活動をしていましたが、1981年遂に解散。その2年後に「続々と出てきた若手や日本のミュージックシーンに警告するため(ハッパをかけるため)」に、前述のメンバーが揃って行われたコンサート。このメンバーでプレイするのは5年ぶりとあって、観客のボルテージは凄まじかったとか