「なんだこれ」
初めてこのアルバムを聴いた時の感想がこれだったと思う。いや、渋谷公会堂でのコンサートに行った時の感想がこれだったか。はて、先にレコードを買ったのか、それともコンサートに行ったのが先か・・・。
「海賊盤/LIVE FIGHTING 80'S」ダウンタウン・ファイティング・ブギウギ・バンド(1980年/自主制作)
アルバムではかなりキツい歌詞だったり、コンサートではポルノ風映像が流れるわで、性に目覚めて頭ン中は毎日ハラヒリハラホレ~~~の高3男子には衝撃的なアルバムであり、演奏バンドだった
「80年代は攻撃だ」と宇崎竜童の雄たけびの元、それまでの栄光を捨て、バンド名に”ファイティング”を加えて、攻撃的でスピーディーなロックと妖しげなスローなメロディに乗っかっていた歌詞には、覚せい剤・売春・堕胎・性交・・・「アシガツル、アレモツル」「シャブシャブパーティーだ」「ファッキン、スワッピン、エキサイティン」「とろけるような舌先で一晩中転がせ」「アンタとしたい、したいよトコトン」「セーラー服がお金になって」「チョイトダーリン遊んでおいでよ、安くしておくよ」・・・え え
え~~~
ダウンタウンはツッパリとか不良のイメージがあったのだけど、その不良少年が大人になってヤバくなったらこういう感じになるのか
でもね、表には出さない、出ない、だけど誰もが思ってる、感じてることを具現化したその潔さは称賛に価するな。下手するとこんな歌詞やサウンドを上回っている状況が、今の世の中にはあるわけで。簡単にアダルト動画を見られちゃうわけだし
そういう意味では「先制攻撃」した宇崎竜童は先見の明はあったのかも。
ただ・・・「海賊盤」の翌年にリリースされた「We are DownTown Street Fighting BoogieWoogie Band」はいささかトーンダウン。元のダウンタウンに戻った感もあったりして、「あのとんがった攻撃はどこに行ったのかな?」なんてね。