五島列島へ前編の続き。
横に走る上げの本命潮のため、モックンは石鯛狙いでヤドカリで攻めます。
前編
http://blog.goo.ne.jp/egnagasaki/d/20130624
俺は烏賊餌で遊んでいると、意外に活性がよく根魚のアタリが頻繁に感じ取られました。
カカカカカっとモックンの竿先に反応が!
そこで、モックンがいきなりアワセが入る。
上がって来たのはアカハタ。
しかし水面切る寸前、フックアウト。
魚は元気よく俺の方向へ帰っていった直後、俺の烏賊餌に反応。
アタリから送り込んでアワセ。
(爆)絶対、モックンに掛かっていたアカハタ
モックン、タバコに火を点けてる(笑)
モックン、目に炎が
今度は本命アラ狙いでモックンはサバ餌を一本掛けで投入。
その横で俺は烏賊餌で40cm近いアラカブを。
しばらくすると、モックンにバタバタと何回も叩くアタリ。
サバ餌なんでドキドキしてる様子。
ゴフっと入った瞬間、アワセ!
トウヘイのようなアタリ方だったんですが引きが違う。
え?!何だ~??
ブリ上げた魚は何と60cmあろうかイズスミ。
サバの一本掛けでイズスミをモックンが釣った!
珍プレー(凄)
これはリリースとモックンは苦い顔で言った
そして、次のサバを付けて放り込んで待つが餌獲りの反応も無くなった。
夕方5時前、船が見回りに来て船長がマイクで明るい内から入れとってみて!と朝方にも別場所で何本か上がったんでと言っていた。
俺もサバに変更、本命狙いへと空気が変わる。
夕方5時ごろ、早めの夕食を食いながら穂先に全神経を尖らす。
本来ならもうヤブ蚊やブヨの猛攻撃で集中力が欠けるのだが、虫コナーズの成果かホンの少ししか寄って来ない。
もう必需品になりそうです。
段々と潮が弱まり掛けた。
満潮時刻。
そのころ、ワンド方向では反転が入り烏賊も良さそうだった。
モックンが再度、烏賊挑戦でワンド方向へ。
アラ竿は突っ込んだままで俺が2本留守番で監視。
俺の穂先を見ていた時、視界薄にモックンの穂先が一瞬触ったような動きの鼓動・・・・
ドーンッ!
17時15分、短い格闘の始まりのゴング。
間違いなく、アラのアタリ。
捨て糸方式で餌を浮かせていたんでアタリは一瞬で強烈が特徴。
モックンの竿が極限までひん曲がり、飛ばされそうになる竿に俺が片手で引きアワセから起こしに掛かる。
モックンに叫ぶ!はよ来いーっ!
スタンディングでは無理、しりもち着いたまま踏ん張り竿を起こそうとするが丸っきり起きない。
ゴイゴイ持って行かれるが、何かがおかしい。
これだけ引くなら竿ごと持っていかれてもおかしくは無いのだが。
なんとリールからドラグが全開に閉めてなく出されてる。
相手が止まったと同時にモックンが息を切らして戻ってきた。
完全に足元下の根に回られてエラを広げてる様子。
何回か出てこないか待ったりポンピングするが、最終にもう一回引かれて痛恨の針外れ。
もうコイツは数日出てこないだろう。
次が来るか不安感。
そんな魚影濃い魚ではないことは十分に分かっているが、ツガイが居るならば警戒し絶対食わないだろう。
すかさず信じて投げ込みます。
モックンも放心状態。
こんな早い時間に来るとは油断していた。
船長の言葉通りだった。
極限の緊張でこのまま夜間に突入。
下げ潮が走り出し、40号鉛でも止まらなく仕掛けが止まる所で落ち着かせるが根掛りとの戦いになってきた。
トウヘイのアタリしかない。
サバも残り僅かになってきてサバも一本掛けから半身掛けになる分、余計に餌獲りが食いつく。
夜10時、話にならないくらい激流になり一旦、竿は上げる事に。
モックンはまた烏賊釣りへ。
俺はオキアミを一角もって来ていたのでカゴ狙い。
しかし過去でカゴをやった時も丸っきりダメだった場所。
遠投し数回入れ込んでやっと竿1本半でアタリ。
なんや、コイツは!釣れるのはこればっかりです。
近くに入れ込んで200くらいのチビイッサキがアタるがそれっきり。
直にカゴはたたんでしまいました。
60号でサバを止め、アラ狙いで夜間通します。
月夜が薄く東シナ海を照らします。
夜中1時ごろ、ゴーっと言う潮が薄くなり下げ止まり時刻になる頃、モックンが300位の烏賊しか釣れんと戻ってきた。
本命は上げ止まり付近なので下げでもチャンスはあるかと思っていましたが、丸っきりダメ。
潮止まりも一瞬しかなかった。
直に上げが走り始め、これまた根掛り続出。
段々と疲労ピークに達します。
竿は入れたまま、意識が朦朧とし始め動いてもいない竿先のケミホタルがユラユラと動くように見える。
気づけばゴーッという潮騒で目が覚めた。
小雨が少し降っている。
思い出したかの様に竿先をみると変化はなかった。
ケミホタルは消え重い身体にムチを入れる。
仕掛けをポンピングして根掛りを外し残った餌は漫画のような頭と骨だけのサバ。
小一時間寝ただろうか、横でモックンも高いびき。
船長は朝方に来るかもと言っていたがこの潮だと入れられない。
潮とまりの様子にて再度、入れるかどうかで一旦竿を上げた。
夕べのカゴマキエがバッカンに残っていたので足元に全部、徐々に撒いていくと底からデカイ、クロが反転して餌を食いに来てるのが目視で見える。
徐々に、青白く活性色になってコバルトブルーのクロが沢山見えてました。
モックンも起きだし、石鯛のマキエとガゼの剣が寝たヤツを潰して潮が弱まり掛けた時に入れ込み底物準備に入ります。
横潮が走る中、ヤドカリで最初攻めますが餌獲りで話になりません。
底まで持つか持たないか、頭と爪がかろうじて残ってる部分で勝負なんですが秒殺でやられます。
ガゼでも割って入れたら今度は一切アタらず。
しばらくしてガゼでアタリが出始めるが餌獲り。
潮は横方向ばかり、当て潮は来ず。
朝方9時ごろ、10時過ぎ回収だったのでエアラストスパート。
時間も経つばかりで徐々に片付けに入ります。
竿先が少し抑えるようなアタリが出始めますがガキンチョのアタリ。
走って魚が小さいので竿先がすぐ跳ね上がります。
手持ちで送って掛ける程の代物ではない。
潮待ちだったが船が来る時間になり竿をたたんだ。
直後、ほれぼれする当て潮がキレイに入る。
如何にも出そうな潮。
無情にも迎えの船が見えた。
モックンとまた、来ようと誓う。
珍プレーとかあったが(笑)意味ある釣行でした。
アタリがあるだけでもいいとか言いますが獲れるモノを獲れない事になると大いに反省点がある。
リベンジの言葉は嫌いなんですが本当のリベンジに来なければなりません。
モックンもいい釣行だったと思う。
回収する50L程のクーラーは皆さんクロやイッサキで満タン。
一人では持てないほど重い。
中には2キロクラスのクロも多数。
これから暑くなる季節、日中は体力消耗になるので夜メインが多くなる季節。
夏には夏の楽しさがある。
ずっとあれから手が痺れてるが余韻が離れず、帰って疲れていてもよく寝れなかった。
五島の夏、これから・・・・