コロナ補助金不正受給の横行に思う

長引くコロナ禍で日本経済の疲弊が拡大している。
政府は国民の生活支援を目的に様々な補助金制度を準備しているがとにかく対象が極めて広範囲に亘るため具体的な制度設計が難しい。
その盲点を衝いたのが不正受給だった。
経産省のキャリア官僚が行った詐欺行為はいわば飼い犬に噛まれた格好だが最近明るみに出たIT支援金不正受給の実態には驚いた。
ITコンサルから講習を受けている数日間の画像が申請データの一部になっているとか、で不正受給申請者が頻繁に上半身の着衣を変えデータを偽造している光景を目にした時だ。
不正受給実行グループはピラミッド構造になっておりネットで協力者を募っていたようだ。
大変不幸なことだが良かれと思って作った各種支援制度が多くの犯罪者・犯罪協力者を生んでしまった。
余り厳格な審査も支給が遅れてマズイが甘くすると犯罪行為を助長するのでこの辺りの匙加減は難しいところだが最低限のモラルが崩壊していくのは見るのも辛い。
コロナウィルス禍が顕在化して1年半も経つのだからもうそろそろ不正行為を誘発しない支援制度が確立されてもいい。