マッシーの日本寸評

「日本を少しでもいい国に、住みやすい社会に」との思いから政治、経済、時事問題を感性の赴くまま自由に批評します。

硬貨は貨幣ではないのか?

2022-01-16 10:06:56 | 社会問題
17日からゆうちょ銀行が硬貨でのATMについて枚数に応じて手数料を徴収するとのことだ。
硬貨も紙幣も同じ貨幣なのにこの取り扱いの差は一体何なのだという気がしている。
たしかに通常の取引で一度に大量の硬貨を持ち込まれたら事務は煩雑になるため当該事業者はその取引を拒否できるルールがあるものと承知している。
金融機関だって窓口に大量の硬貨を持ち込まれたら困惑するに違いない。
ただATMは(筆者が知る限り)大量の硬貨を機械的に処理する機能を有しているだろうから対人窓口からATMに誘導すれば容易に顧客対応が可能だと思うのだがいきなり有料化というのは理解に苦しむ。
こんなに硬貨を冷遇すれば硬貨は行き場を失うのではないか。
その昔「1円を笑うものは1円に泣く」という諺とともに少額硬貨を粗末にすることを戒められたがこのゆうちょ銀行のルールにはいささか疑問を禁じ得ない。
さらに驚いたのはゆうちょ銀行以外に一般の市中銀行でも実施済だという。
これほど利益優先で少額とはいえ貨幣を軽んずるカルチャーは如何なものか。
キャッシュレスを推進するために硬貨の取り扱いを有料化したとすれば人間はもっと重要な精神性を失ってしまうのではないか、と憂慮するものである。

コメント
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