マッシーの日本寸評

「日本を少しでもいい国に、住みやすい社会に」との思いから政治、経済、時事問題を感性の赴くまま自由に批評します。

混迷化するウクライナ情勢に思う

2022-01-21 11:18:55 | 国際問題
ウクライナを巡る米ロ間の熾烈なやり取りが続いている。
ロシアはウクライナのみならず隣国ベラルーシにも軍隊を集結させていると報じられているがロシアにとってベラルーシは友好国ゆえこれはベラルーシ国内のウクライナ国境付近に、ということでなければ意味がないだろう。
ロシアはソ連崩壊後国土の一部を西欧側に奪い取られたと認識しているだろうからもう譲れない。
いや、やはり少しでも取り返したいと考えているんだろう。
その証しがあのクリミヤ半島の併合だ。
対する米国もクリミヤの二の舞は何が何でも回避したい。
先日もバイデン大統領があらためてロシアに警告していた。
「もしもロシアがウクライナに侵攻するようなことがあればロシア経済に大きな損害を与える準備が出来ている」と。
このフレーズは国際交渉でよく用いられる、いわば常套句だが筆者はむしろこの前段にある「私の推測ではロシアは軍事侵攻に踏み切るだろう」と発言していることに注目したい。
解釈のしようによっては侵攻を助長させかねない、あるいは侵攻を容認しているようなこの物言いは意外であった。
先にロシアに手を出させてその後に一挙に反攻する算段なのか、逆に後に続く「脅し文句」を際立たせるためにあえて刺激的な表現を散りばめたのか、大統領の真意は知る由もないが仮にロシアが侵攻することなく撤収することになれば米大統領にとって減点どころか大きな得点になると踏んでいるのだろう。


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