監督を信じていいんだ!っていう好例かもね。
「とらわれて夏」70点★★★★
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1987年の夏。
アメリカ東部ニューハンプシャー州の小さな町。
13歳のヘンリー(ガトリン・グリフィス)は
夫と離婚し、引きこもりがちな母アデル(ケイト・ウィンスレット)を支えながら
二人で暮らしている。
ある日、ヘンリーは母とスーパーに買い物に行き、
ケガをした男フランク(ジョシュ・ブローリン)から
助けを求められる。
ヘンリーと母はフランクを家にかくまうことになるが
しかしそのとき
フランクが脱獄犯だというニュースが流れ・・・?!
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傷を背負った母と、心優しい脱獄犯の、
ある夏の5日間を描く作品。
そう聞いて
「ひと夏ロマンスものかしらん」と、けっこうエロい展開を想像したのですが
これがですね、想像と違って爽やかで、いい。
「JUNO/ジュノ」「マイレージ、マイライフ」の
ジェイソン・ライトマン監督を
信じてよかったんですね(笑)
あくまでも、主人公は少年で彼の目線が主軸なので、
描写はそういうものではなく
男女の間にも夏の日の“熱”はあるけど、
風吹き抜ける涼感もある。
ジョシュ・ブローリンが
男手のない家でいろいろやってくれたり
父親代わりとして
少年の将来に後に残る教えをしてくれたりと
ありそうなパーツかもしれないけど、
その揃え方が気持ちよいので悪くない。
最初、ジョシュ・ブローリンがウィンスレットを縛るシーンも
「必然性ないじゃん?プレイ?」と思ったんだけど(いやですねえ大人って。苦笑)
いやいや、ちゃんと理由があるんですよ。
ナナメに構えず、素直に見ると
よいと思います。
なんといっても
緑豊かな映像が、爽やかなこの季節にピッタリっす。
★5/1(木)からTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。
「とらわれて夏」公式サイト