ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

黄金のメロディ マッスル・ショールズ

2014-07-10 23:43:36 | あ行

ボノにキース・リチャーズに、ミック・ジャガー・・・
ワシでもわかる、すごいメンツですよハイ。


*************************


「黄金のメロディ マッスル・ショールズ」62点★★★


*************************


アラバマ州テネシー州のほとりにある
小さな町「マッスル・ショールズ」。

ここにある2つのスタジオは
「そこで録音するとヒットする」と言われる
ミュージシャンたちの聖地だそう。

その「マッスル・ショールズ」について
ボノにキースにミック・ジャガーにアレサ・フランクリン・・・と
名だたるミュージシャンたちが
語り尽くすドキュメンタリー。


見ていると
そこにスタジオを創った
リック・ホールという人物がすべての核だとわかります。

彼の才能ある厳しいプロデューサーぶりと、
彼のもとに集まった腕の立つスタジオミュージシャンたちによって
“聖地”が生まれたのだ、と理解。

あまり表に出なかった人々に光を当てる点では
「バックコーラスの歌姫たち」に近いものもある。

また、彼らの証言によると
この地にはリバプールやデトロイトのように、
音楽の生まれる“磁場”があるのだそう。

ふーむ。

さまざまな大物ミュージシャンが登場するし、
ものすごく濃い内容なんですが
まずワシのような音楽素人には優しくなく
「知っててトーゼン」科目が多すぎる(笑)。

インタビューつなぎも繰り返しで、
構成がいまいち乗り切れないし、

みんなのコメントもカッコよすぎというか
キマリすぎてる感じ。

1時間51分は長かったな。


ヘタにすごーく気持ちよさげな
美しい風景や水辺などの映像がつくので
ちょっとヒーリング映像ふうでもあるんですよねえ。



結局、その“磁場”が何なのか
ミュージシャンたちの“感覚”を写しているので、

音楽好きには“感覚的に”共有できるのだと思うんですが
素人にはもうひとつ置いてきぼりな感じでした。

ただ、リック氏のスゴイところを表すヒントの
「不完全な完璧主義者」という意味が
最後の最後でようやく受け取れた・・・気はしました。

★7/12(土)から新宿シネマカリテほか全国順次公開。

「黄金のメロディ マッスル・ショールズ」公式サイト
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする