ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

500ページの夢の束

2018-09-05 23:20:22 | か行

 

予想以上におもしろい!

だけど、この邦題、魅力に欠けるよねえ…(苦笑)

 

「500ページの夢の束」71点★★★★

 

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自閉症のウェンディ(ダコタ・ファニング)は

自立支援ホームで暮らしている。

 

ソーシャルワーカーのスコッティ(トニ・コレット)の指導を受けながら

日々を順調にこなし、

シナボンでバイトするまでになった。

 

さらに大好きな「スター・トレック」の脚本コンテストに応募すべく、物語を書いていた。

 

だが、ある出来事から、郵送での〆切りに間に合わなくなってしまう。

 

一度は絶望したものの、諦めきれないウェンディは

〆切りに間に合うように、直接、脚本を持ち込むことに!

 

500ページの大長編を抱えて

彼女の冒険が始まった!

 

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「JUNO/ジュノ」製作者×ダコタ・ファニング主演。

 

ダコタ・ファニング、なんか久しぶりだし!(笑)

しかも主人公が困難を抱えており、支援ホームに暮らしてるとは!と、

けっこう意外で、なかなか惹き込まれました。

 

 

スター・トレックヲタで自閉症、

決まったルール内でのみ平常心を保てる主人公が

 

脚本コンテストに応募するため

オークランドから、ロスにあるパラマウントピクチャーズを目指して、

単身(チワワ付き)、旅に出る。

 

彼女にとっては大冒険。

 

しかも「行く先々でいい人に出会い・・・・・・」なんて安易な予想を裏切り

その道のりはまったく甘くない!

 

ハラハラするけど、その困難さがピリ辛風味となって

いい味を残すんですねえ。

 

最後の最後、スタートレック好きの警官の機転と

交流に笑いました。

 

スターを主演に、この題材。

とっても意味があるし、予想以上にいい映画。

 

邦題がパッとしないのが残念ですが(ごめん!苦笑)。

 

ダマされたと思って観ると

拾いモノだと思います!

 

★9/7(金)から新宿ピカデリーほか、全国で公開。

「500ページの夢の束」公式サイト

コメント
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