グザヴィエ・ドランが、本気で帰ってきたゾ!
「マティアス&マキシム」73点★★★★
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幼なじみの
マティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)と
マキシム(グザヴィエ・ドラン)は
30歳を超えたいまも、ずっと親友同士。
マティアスには近く結婚する婚約者もいて
マキシムもそれを祝福していた。
が、あるとき二人は
知人の妹が作る短編映画に無理矢理出演させられることになり、
さらに
キスシーンを演じることになる。
「えー?!」と言いつつ、協力せざるを得なくなった二人。
だが、そのキスをきっかけに、
二人はいままで封印してきた相手への思いに気づいてしまい――?!
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あるキスから
自分の想いに気づいてしまう幼なじみの男×男を描いた作品。
男同士とか超えた、普遍の切なさを描いていて
かなーり指先ジンジン痺れ系です。
自ら主人公を想うマキシムを演じるグザヴィエ・ドラン監督は
「君の名前で僕を呼んで」(18年)にインスパイアされたそうで、
「この映画好き!」→「自分流に描きたい!」→「描いちゃえ!」「演じちゃえ!」という
まっすぐな走りかたが手に取るようにわかりやすく、
そこが、いい(笑)
19歳で表舞台に躍り出て
紛れもなく「恐るべき子ども」だったデビューから、はや11年。
若さゆえの情熱と、30代にさしかかり生まれた深みが、うまくマッチした
原点回帰、といった印象もあり。
さらに、いいとこのボン=マティアスと
そうじゃないマキシムの家庭環境の格差など
社会への、より広域で、シビアな目線が付加された気もして
そこも好感でありました。
ディカプリオのファンだったことを公言しているドラン監督、
今回は「タイタニック」をまんま彷彿させるシーンとか、
やることが可愛い!としか言えん(笑)
★9/25(金)から全国で公開。