ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

フィッシャーマンズ・ソング

2020-01-11 23:48:12 | は行

Pコートにフィッシャーマンズセーターに

ジーンズがカワイイ!(観るとこ、ちがーうだろ!

 

「フィッシャーマンズ・ソング」70点★★★★

 

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イギリス南西部コーンウォール地方にある

小さな港町に

音楽業界でヒットを飛ばすプロデューサーのダニー(ダニエル・メイズ)が

友人の結婚式のためにやってくる。

 

ダニーは友人たちと

港で漁師たちの舟歌を披露するバンドの歌を聴く。

友人たちは

「これは、売れる!ダニー、契約を取ってこい!」と

ダニーをけしかける。

 

実は友人たちの悪ふざけだったのだが

そんなことは知らず、

少なからず漁師たちの歌に心を動かされたダニーは

漁師たちにレコーディングを持ちかける。

 

しかし、無骨な漁師たちに鼻であしらわれ――?!

 

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イギリスの田舎の小さな港町コーンウォールで

舟歌を歌っていた漁師たち。

 

彼らが、まさかのメジャーデビュー?! で、大ヒット?!という

ミラクルなストーリー。

実話が基だというから、なかなかすごい話です。

 

港町の風景も、おっさんたちの濃いキャラもいいんですが

音楽映画の割には、意外に「うわー!」っという高揚感がないのと

彼らをメジャーに押し上げる都会のレコード会社のプロデューサーである主人公が

もうひとつパッとしないのが残念(笑)。

 

コーンウォールというご当地色も満載で

言ってみれば「翔んで埼玉」的なのかもしれないのですが(笑)

異国人にわかりにくいところもあるんですよね。

 

最初に漁師たちが

「田舎の労働者の歌なんて、お金を出して誰が買うんだ?」と言うとおり、

彼らの歌が「ガツーン!」なヒットとなった流れを

もっと、映画的に盛り上げることはできたんじゃないかな~とは思う。

 

ただ、それでも

反骨精神に溢れ、一筋縄ではいかない漁師たちが

引き起こすさまざまなトラブルと、

それを操縦しかねる主人公のドタバタは観ていておもしろく

 

なにより

おっさんたちのフィッシャーマンズセーターにジーンズ、

Pコートの定番コーデに、ごっつ魅了されました。

ええ、この冬はPコートにジーンズで、過ごしてます。

 

★1/10(金)から新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。

「フィッシャーマンズ・ソング」公式サイト


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