ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ダウントン・アビー

2020-01-12 01:48:07 | た行

ドラマは未見ですが

なるほど、人気の理由がわかった気がする。

 

「ダウントン・アビー」69点★★★★

 

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20世紀初頭、イングランド北東部、

自然豊かなヨークシャーにある

壮麗な大邸宅「ダウントン・アビー」。

 

先代の伯爵未亡人(マギー・スミス)と

その孫であるメアリー(ミシェル・ドッカリー)を中心にした屋敷では

大勢の使用人たちが働いている。

 

そんなある日、イギリス国王夫妻が

ダウントン・アビーに一泊の滞在をすることになる。

 

メアリーたちも、使用人たちも

めったにない名誉にてんやわんやとなるがー―?

 

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2010年にスタートし、2015年まで

世界200以上の国と地域で大ヒットしたテレビシリーズが

シリーズ終了後から数年後、の続きのスタイルで映画化されたもの。

 

ワシ、ドラマは未見。

人物関係がわかりにくい部分は少しありましたが

2時間見てれば、ほぼわかったので

ダウントンアビー初体験者にも、おすすめです。

 

地方貴族の屋敷「ダウントン・アビー」に、

イギリス国王夫妻が滞在することになる。

なんと名誉なことよと、当主たちも召使いたちも浮き足立つけれど

準備はまあてんやわんや。

 

その大混乱のなか

直前に王室付きの執事や召使いたちがやってきて

「私たちがやるので、あなたたちは下がってるように」と

ダウントン・アビーの使用人たちは仕事を奪われてしまう。

 

「そんなわけにいくかい!」という彼らと

王室側の使用人たちのプライドをかけた剣突。

 

さらに、当主側にも

相続問題などさまざまな火種が――?!

 

・・・・・って

まあ正直、平民にはどうでもいいわい!って話なのですが(笑)

 

展開もよくできているし

 

贅沢三昧で自由そうで

実はいろいろ不自由な貴族の暮らしを

「ま~、あそこもいろいろ大変そうよねえ」って

お茶をすすりながら、楽しむ。

そこに圧倒的な魅力がある最強コンテンツなんだなと

改めて感じ入った次第です。

 

それに、ダウントンの当主一家には

けっこう若くして亡くなってる人がいたり、いろいろあったんだなあと

この映画を観るだけで、

テレビシリーズに興味もわきました。

 

なにより一番に感じたのは

ロイヤルファミリーの来訪にも耐える屋敷と調度を

「整える」当主や使用人の姿勢。

 

多大な苦労を伴いながらそれをする彼らのプライドに

「美」をみました。

 

★1/10(金)から全国で公開。

「ダウントン・アビー」公式サイト


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