ワシ、雫井さんの「犯人に告ぐ」も
原田監督の「クライマーズ・ハイ」(08年)も
ニノさんの「ブラックペアン」も好きだし~(笑)
「検察側の罪人」72点★★★★
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東京地検刑事部の新米検事・沖野(二宮和也)は
エリート検事・最上(木村拓哉)に憧れ、師と仰いでいた。
そんなある日、町工場の経営者夫婦が殺害される事件が起こる。
最上は複数の容疑者のなかから、一人の男に疑いをかけ、
沖野に取り調べをさせる。
だが、常に冷静沈着な最上の行動には明らかな不自然さが漂っていた。
「最上さんは、彼を犯人に仕立てようとしていないか?」――
沖野と、沖野の検察事務官(吉高由里子)は
疑問を持ち始めるが――?!
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雫井脩介原作×原田眞人監督×
木村拓哉×二宮和也×吉高由里子。
それぞれ「腕に覚えあり」な各氏が魅せるガチ合戦で、
かなりハードめで、おもしろかったです。
超人=ヒーローは登場せず、木村拓哉氏もまあデキる程度の普通の人。
その心情や行動に共感できるかは別として
一介の人だからこその、もがきと闇は、みえてくる。
そして
予告でも流れてますが
“ベビーフェイス”な二ノ宮和也氏が豹変する
取り調べのシーンの「おお!」はなかなかです。
吉高由里子氏のピュアなのか正義感なのか微妙な感じも、
松重豊氏のヤバさも本物っぽくて唸る。
それにですね
明らかに「詩織さん事件」を想起させる会話が耳に入ってきたり、
極右政党の危険がバックに描かれたり
メディアの無能さが揶揄されたり
日本の危うい現実を
端々でチクリサクリと、鋭く刺してくるんですよ。
おお、攻めてるなあと、作り手の気概を感じました。
映画って、そのときの世情を映し、後世に残るものですからね。
★8/24(金)から全国で公開。
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