25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

未来の先食い

2016年11月30日 | 社会・経済・政治

 日本の借金は1000兆円を越えていることはこのブログでもなんども書いた。医療費負担が毎年1兆円ずつ増えていくことも書いた。

 この状態で、来年度の国の一般会計予算は97兆円だという。税収は55兆円~60兆円の間を予想しているらしいから、残りはまた借金だということになる。

 このことはさておき、気がかりなのは、インフラの老朽化である。公共投資をしてきた道路やトンネル、橋や崖などがぼくには心配である。博多での道路陥没は幸いにも死傷者はでなかったが、東海地方の道路で、下水道を原因とした道路陥没が1年で1000件を越えていた。戦後の復興を支えてきたインフラの寿命がそろそろ近づいてきたのだろう。

 これからはこれらのインフラの維持管理にも用意周到な予算がいることだろう。高速増殖炉もんじゅを捨ててぢまった政府は、また新しい高速炉を作ろうとしている。よくお金があるものだどうなっているのだろう、と思う。原発事故の賠償金だけでも20兆円。除染に10兆円かかるという。それでも政府は道路を作り続け、原発再稼働を推し進める。

 5000億円あれば大学まで完全無償化できるという。人間の教育にお金をかけるというのは、大変に必要なことだ。大きな時代の変わり目だからである。細かい専門化がこれからの時代のキーワードである。IT.語学力の一般化も必要思える。

 未来を先食いされた、僕の孫あたりの世代は、一体どうなるのだろう。現在の30代でさえ、どうなるのだろうと思っているのに。政治家というのは目先のことか、人真似かしかできないのか。未来の先食いを今止められないのか、と思う。小池百合子の登場で、オリンピック費用も相当数削減され、IOCからも2兆円でも多すぎるという言質をとった。公開会議はこのように情報を国民にきちんと伝えたというだけでも小池の考え方が正しい。時事通信の田崎某などは小池批判ばかりしているが、お前は何様だ。政治ネタで喰うよりも、政治の舞台に立候補してみろ。できもしないくせに。