からたちの金の玉に出会えた。
まろいまろい金の玉である。
枳殻(からたち)は春の季語だけれど、枳殻の実は秋の季語である。
昨日拾ってきた「からたちの実」を手の平で転がしていた。
テレビの番組が変わって、佐渡裕の「題名のない音楽会」に変わった。
ぼくが音楽を学んでいた頃から、ずっと続く番組である。
ぼくの中学時代の司会者は、確か黛敏郎であったか・・・?
森麻里が「からたちの花」と「落葉松」を歌ったのである。
「柔らかな金のビロードからたちの実」
「からたちの実きみの乳房の重たさや」
この二つの金の玉を拾った。
ビロードのような肌触りで、温かかった。
この枳殻の実に出会ったのは、東久留米の落合川の源流に向かう途中である。
ここが源流の一つ。
水神様が畔に祭られている。
自然の息吹を感じられる場所である。
川の面の落ち葉が秋である。
落ち葉は躊躇いながら流れていくのである。
時として滞り、時として流れよりも早く先を急ぐ。
落ちても生きている。
北原白秋の「からたちの花」をもう一度読みたいと思いませんか?
からたちの花
からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。
からたちのとげはいたいよ。
いい針のとげだよ。
からたちは畑の垣根よ。
いつもいつもとほる道だよ。
からたちも秋はみのるよ。
まろいまろい金のたまだよ。
からたちのそばで泣いたよ。
みんなみんなやさしかつたよ。
からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。
ぼくは、この歌を口ずさむ時胸が熱くなる。
何故なのか理由は分からない。
ただ、遠い日の母の思い出と繋がっているのかもしれない。
荒 野人
まろいまろい金の玉である。
枳殻(からたち)は春の季語だけれど、枳殻の実は秋の季語である。
昨日拾ってきた「からたちの実」を手の平で転がしていた。
テレビの番組が変わって、佐渡裕の「題名のない音楽会」に変わった。
ぼくが音楽を学んでいた頃から、ずっと続く番組である。
ぼくの中学時代の司会者は、確か黛敏郎であったか・・・?
森麻里が「からたちの花」と「落葉松」を歌ったのである。
「柔らかな金のビロードからたちの実」
「からたちの実きみの乳房の重たさや」
この二つの金の玉を拾った。
ビロードのような肌触りで、温かかった。
この枳殻の実に出会ったのは、東久留米の落合川の源流に向かう途中である。
ここが源流の一つ。
水神様が畔に祭られている。
自然の息吹を感じられる場所である。
川の面の落ち葉が秋である。
落ち葉は躊躇いながら流れていくのである。
時として滞り、時として流れよりも早く先を急ぐ。
落ちても生きている。
北原白秋の「からたちの花」をもう一度読みたいと思いませんか?
からたちの花
からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。
からたちのとげはいたいよ。
いい針のとげだよ。
からたちは畑の垣根よ。
いつもいつもとほる道だよ。
からたちも秋はみのるよ。
まろいまろい金のたまだよ。
からたちのそばで泣いたよ。
みんなみんなやさしかつたよ。
からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。
ぼくは、この歌を口ずさむ時胸が熱くなる。
何故なのか理由は分からない。
ただ、遠い日の母の思い出と繋がっているのかもしれない。
荒 野人