エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

銀木犀

2012年10月27日 | ポエム
銀木犀。
誠にしとやかな白である。

これほど見事な白が際立つ銀木犀は、寡聞にして見た事が無い。
なんだか嬉しいのである。



木犀の花言葉は「謙遜」「真実」である。
銀木犀は「初恋」である。

因みに金木犀は「あなたは、高潔です」とある。
木犀全般、金木犀、銀木犀、それぞれ美しい花言葉である。







「銀木犀そこはかとなく咲きにけり」


「銀木犀控えめに花零したり」







木犀は、中国原産である。
この間も書いたけれど、桂林の桂は木犀の意味である。

従って、桂林には木犀が多く、開花時期には木犀の香りに満たされる。
「山地水明」「薫風」の町である。

中国には木犀酒がある。
確か「桂花酒」と言ったか?

昔・・・中国の女性はデートの前に木犀入りのお酒を口に含ませ、吐く息を花の香りにしたという。
奥床しくも、香り立つような話ではないか。



     荒 野人