エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

雨に濡れるまま

2012年10月19日 | ポエム
雨に濡れた秋薔薇は、妙に艶めかしい。



水も滴る良い男・・・だとか、濡れた緑の黒髪・・・だとか表現がある。
「濡れる」という事は、次元を超えることであるのだ。



とりわけ薔薇は濡れると美しさが増幅される。







「秋のバラ濡れそぼるほど際立ちぬ」







今年は、良い機会に恵まれて秋薔薇を堪能した。







「雨音や委ねる夢の秋薔薇」



「秋雨の音高ければ人恋うる」







俳句にすると、薔薇の無垢な美が汚されてしまう気がする。
俳句にしてしまって良いのだろうか。



        荒 野人